インフルエンザの予防接種でインフルエンザを予防できない理由

今シーズンもすでにインフルエンザが流行し出しました。

沖縄での流行はいつもの年よりも早く流行し、東京でも9月末からすでに流行の兆しが見えて始めていたところに、今回台風19号の被害が有った被災地での流行も懸念されています。

東京では、例年に比べて2ヵ月以上早い流行の始まりだそうです。

インフルエンザは健康な人にとっては大した脅威ではありませんが、高齢者や幼児など体力や免疫力の弱い人がかかると重症化しやすく、死亡のリスクが高まりますから、国も早めの予防ワクチンの準備を進めていましあが、ようやくワクチンの生産も追いき、ワクチンの接種ができるようになってきました。

じつは私個人的には、インフルエンザの予防接種は必要ない(特に健康的な成人)と考えていますが、完全にワクチンを否定しているわけではなく、必要性を感じる人が接種すれば良いと思っています。しかし、職業などによっては(看護師や医師など高齢者や乳幼児との接触が日常的にある)、組織として接種が義務化されているところもあります。

この場合、患者さんがインフルエンザに感染し重症化または死亡された場合の責任問題になる可能性もあるためで、その予防線を張っているなと思います。

さらにワクチンには別の問題がありますが、今回はやめておきましょう。
記事の最後に本の紹介だけしておきます。

今回のブログ記事のタイトルは、

「インフルエンザの予防接種でインフルエンザを予防できない理由」

としましたが、今回ご紹介する記事の原文タイトルをそのまま使いました。
ただし、カッコ書きの追加部分があり、

(今すぐインフルエンザを予防する理由)

となっています。

このタイトルで記事を取り上げようと決めて、英文を訳し始めたのですが、
結論は、それでも予防接種をすべき、というニュアンスでした。

インフルエンザワクチンは流行の株(ウイルスの種類)に当たればそれなりの効果が期待できるが、そうじゃない場合はあまり期待できないけど、それでも多少なりとも効果は有るので打った方がいいよ、という結論です。

「結論知ったから後はいいや」

などと言わずに全文読んで頂けるとうれしいです。

 

インフルエンザの予防接種でインフルエンザを予防できない理由

(そして、今すぐインフルエンザを予防すべき理由)

Medical Express


ここからです。


インフルエンザの予防接種は、毎年数百万人のインフルエンザに関連する病気や死亡を防ぐが、多くの理由で予防接種率は低くなっている。

2018年-2019年のインフルエンザシーズン中、米国の疾病対策予防センター(CDC)は、米国成人の約45%がインフルエンザワクチンを接種したと報告した。

2017年-2018年からは8%増加したが、米国成人の70%の国家目標に対し目標値を大きく下回っている。

予防接種を避けようとする人達の中で一般的に流布されている考え方に、予防接種がインフルエンザに感染させているという考え方があるからだ。

しかし、それは真実ではない。ワクチン中のウイルスは活性ではなく、不活性なウイルスは病気を伝染させることができないからだ。本当は、あなたの体が免疫応答を高める効果を感じいるだけかもしれない、ということだ。したがい、それがインフルエンザにかかっている、という意味にはならない。

■不活性ウイルス

インフルエンザは、一般的なものではあるが入院または死亡に至るケースもあり、深刻な感染性呼吸器疾患だ。CDCはインフルエンザのシーズン中に、米国の人口の約8%およそ2600万人がインフルエンザに感染する可能性があると推定している。

インフルエンザの流行は毎年異なり、ウイルスは人々にも異なる影響を及ぼす。インフルエンザの危険な合併症の1つは肺炎だが、この時、体がインフルエンザと闘うために一生懸命働いているときに発生しているものでもある。

しかしこれは、高齢者、幼児、および化学療法を受けている人や組織移植を受けた患者など、免疫系がうまく機能していない人にとっては大変危険である。

歴史的に、毎年何百万人ものアメリカ人がインフルエンザにかかり、数十万人が入院し、数万人がインフルエンザ関連の合併症で亡くなっている。

1918年インフルエンザ(訳注:スペインかぜの事)のパンデミックでは、世界の人口の1/3、およそ500万人が感染した。それ以来、ワクチン科学は感染症の影響を劇的に変化させた。

インフルエンザ予防の基本は予防接種であり、CDC は、ワクチンの禁忌を持たない6か月以上のすべての人がインフルエンザの予防接種を受けることを推奨している。

そして、ポリオワクチンが子供のポリオをもたらさないように、インフルエンザ・ワクチンはインフルエンザを引き起こさない。なぜなら、インフルエンザ・ワクチンがウイルスの不活性株で作られているからであり、インフルエンザを引き起こすことはない。

とはいえ、インフルエンザの予防接種を受けた後、気分が悪くなる人もいるかもしれない。
しかし、インフルエンザの予防接種後の風邪を引いたような感覚はありえる。

それは体の免疫反応が働いていることの兆候であり、不活性なインフルエンザウイルスを外来侵入者として認識しているので、これは正常な反応なのだ。

そして、その免疫システムがおなじウイルスに将来さらされた場合でも、そのインフルエンザウイルスを攻撃する抗体をすでに開発している。

この自然な免疫反応によって、一部の人には軽度の発熱、頭痛、または全体的な筋肉痛を起こすことがあるわけなので、それらの反応がインフルエンザと間違われる可能性はある。しかし、実際にはワクチン接種に対する体の通常の反応なのだ。

この良いニュースは、これらの自然な症状はインフルエンザと比較して短期的な副作用であり、インフルエンザに感染した場合に比べはるかに短く、深刻度も低いとされ、予防接種を受けた人の2%未満に発熱がみられることが分かっている。

また、人々はしばしば、普通の風邪や感染性胃腸炎などにかかっていることを、インフルエンザにかかっていると混同する。インフルエンザの症状は、発熱、悪寒、のどの痛み、鼻水または鼻づまり、体の痛み、疲労、頭痛などがある。風邪の症状はインフルエンザに似ているが、通常は軽度だ。

感染性胃腸炎、または胃腸炎は、いくつかの異なる細菌またはウイルスによって引き起こされる可能性がある。胃腸炎の症状には、吐き気、嘔吐、下痢が含まれる。

■接種前の感染とミスマッチ

インフルエンザの予防接種を受けた後にインフルエンザに感染する人もいるが、それは予防接種によるものではない。それにはいくつかの理由がある。

第一に、発症する前にすでにインフルエンザにさらされていた可能性がある。予防接種を受けてから完全な免疫を獲得するには、最大で2週間かかる。したがって、この期間内にインフルエンザに感染した場合、予防接種を受ける前または完全な免疫を獲得する前にインフルエンザにさらされた可能性が高い。

第二に、さらされているインフルエンザウイルスの株によっては、たとえワクチンを受けたとしても、別のインフルエンザにかかる可能性がある。

毎年、インフルエンザワクチンは、流行しているインフルエンザウイルスの株に最適な形でつくられている。したがい、インフルエンザワクチンの有効性は、社会に循環しているウイルスと、ワクチンの製造に使用された不活性ウイルスとの類似性に依存する。

両者がほぼ一致する場合であれば、インフルエンザワクチンの有効性は高くなる。
ただし、一致するものがない場合、ワクチンの有効性は低下する。それでも、循環ウイルスとワクチンに使用されたウイルスとの間に密接な一致がない場合でも、ワクチンはまだインフルエンザの症状の重症度を軽減し、インフルエンザ関連の合併症の予防に役立つことにも注意する必要がある。

結論:
インフルエンザワクチンの接種ではインフルエンザには感染しない。インフルエンザにかかった多くの人々を治療した人として、私はあなたが強く感染することを強くお勧めします。

ここまでです。

訳者注:最後の文章の原文は、
「As someone who has treated many people who do get the flu, I strongly urge you to get the shot.」
となっており、予防接種することを強く勧めるニュアンスですが、ここはあえて、「感染することを強くお勧めします」としました。

予防接種の効果持続期間は約5ヵ月

予防接種を受けた後の効果は、約5ヵ月ほど持続するそうです。

一般的に流行のピークは1月下旬から2月上旬なので、逆算するとこのブログがアップされた10月下旬がちょうど良いのかも知れません。

ただ効果の強さを考えると、接種後2週間程度で抗体ができ、その効果は4週間後あたりがピークとなり、その後ゆっくりと効果は薄くなるとされているので、12月中旬から1月初旬が狙い目なのかも。

などど、ワクチン接種をすすめるような書き方をしてしまいました。

しかし、この記事の紹介の直前にも書きましたように、私はワクチン反対派に近い考え方を持っています。

私たちの身体には免疫システムが備わっています。
そして、風邪を引くだとか今回のこのインフルエンザにもかかることで、強い免疫力を手に入れることができます。

そして、普通であればウイルスが身体の中に侵入したところで、この免疫システムが働きウイルスの増殖を防ぐことで発症させないわけです。

インフルエンザは普通の人にとって怖い病気ではなく、発症したということは、普段よりも体力・免疫力が落ちていたわけですから、その体力・免疫力が落ちてしまった生活を改める必要がある、と知らせてくれているわけです。

そして、これから起こるかも知れない新型インフルエンザへの免疫手に入れておくことで、重篤化や死亡するリスクを抑えることができるかも知ないのですから。

それが、記事の最後の訳文の意図です

インフルエンザは、寝ていれば治ってしまうもの。
熱も解熱剤を使って下げてはいけない。
熱はウイルスの増殖を抑え、ウイルスを殺すために起こります。

そう考えたほうがいいと思っています。

しかしインフルエンザにかかって熱が出ると辛いには、辛いですけど。

最後に以下の本を紹介させて頂き今回の記事を終わらせて頂きます。

「インフルエンザワクチンは打たないで」母里啓子著 双葉社

 

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