新型コロナウィルスには「緑茶」が効果的であることが判明

新型コロナウイルスの治療薬として有望視されているクロロキン等より

「緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCg)のほうが、新型コロナウイルスへの抗ウイルス作用がはるかに高い」

ことが最近投稿された論文で知りました。

「コロナ治療の救世主となるか? 米が許可した抗マラリア薬クロロキンとは」
Yahoo News

最近発表された医学論文を見ていたところ、公開されていた論文の中に、新型コロナウイルスの治療薬としての食品成分の抗ウイルス作用の同定に関して書かれた論文が見つかりました。

Identification of Dietary Molecules as Therapeutic Agents to Combat COVID-19 Using Molecular Docking Studies
(分子ドッキング研究を使用してCOVID-19と戦うための治療薬としての食物分子の同定)

これは、インドのERA医科大学の研究者たちが、知られている18種類の食品成分について「分子ドッキング」という方法で探査したものです。

その結果、

「エピガロカテキンガレートという物質に最も高い抗ウイルス作用があった」

というものだったのです。

このエピガロカテキンガレートというのは、カテキンの1種で私たちがよく飲む緑茶に多く含まれている成分です。

エピガロカテキンガレートは2009年に流行した「新型インフルエンザ」の時にも注目された成分で、『お茶といったら伊藤園』で有名な伊藤園の中央研究所と静岡県立大学薬学部との共同研究でも発表されています。

緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCg)が、新型インフルエンザウイルス(H1N1)予防に有効であることを細胞実験で確認


また、その1910年代に猛威を振るったスペイン風邪が世界中で大流行し、世界中でおよそ5億人が感染し、死亡者は4000万人(WHO)になったとも言われています。(1億人を超えたという説もあり)

しかしその当時でも日本では、世界の平均と比べ死亡率が低かったそうなので、もともと緑茶を飲む習慣を持っている日本人にとっては、ウイルスに対する耐性が出来ていたのかもしれません。

上でご紹介した論文の要約を下記に記載しておこうと思います。

分子ドッキング研究を使用してCOVID-19と戦うための治療薬としての食物分子の同定

SARS-CoV-2の構造タンパク質と機能タンパク質を示す説明図。

分子ドッキングに基づいて、赤いボックスは、SARS-CoV-2の伝播を防止するのに役立つ推奨される食物植物化学物質を示している。
赤いボックスで、植物化学物質はそれらの活動の降順で配置されている。EGCGはすべての標的タンパク質に対して最も活性が高く、SARS-CoV-2を殺す能力を持っている可能性がある。

Research Square

ここからです。


最近、SARS-CoV-2(病気:COVID-19)と名付けられたコロナウイルスの新しい致命的な株が2019年12月に中国の武漢に出現しました。

現在まで、ワクチンや特定の治療薬などの治療法は世界中で利用できません。これは、いくつかのプロテアーゼ阻害剤および抗ウイルス剤、別途ロピナビル、リトナビル、レムジシビルおよびクロロキンが調査中であり、COVID-19の治療のための治療薬としていくつかの国で実施されている。

世界中の健康危機を見て、SARS-CoV-2を標的とすることができる適切な薬剤候補を見つけることが私たちの目標であり、抗ウイルス剤または抗SARS-CoV剤であると報告されている18の有効成分で行われた。

これら18種類の化合物のドッキング結果は、 COVID-19で現在使用されている2つのFDA承認済み医薬品、レンデシビルとクロロキンと比較した。

結果は、緑茶の主成分であるエピガロカテキンガレート(EGCG)が、SARS-CoV -2のドッキングされたタンパク質の結合部位にうまく適合できるリード化合物であることが明らかになった。

EGCGはCOVID-19の治療のための薬剤候補として探究されるべきだろうと考えている。

過去10年間、食用ハーブや野菜からの食物分子は、副作用がないか最小限の健康上の利点を持つ多様で複雑な構造のため、世界中の研究者の間で大きな関心を集めている。

これらの食物分子は、現在のCOVID-19疾患の予防と治療における漢方薬または治療薬として開発される可能性がある。

この研究では、18の食物分子、すなわちエピガロカテキンガレート(EGCG)、ピペリン、アピゲニン、クルクミン、ジンゲロール、ベータグルカン、レスベラトロール、ミリセチン、ケルセチン、ゲニステイン、ジアゼイン、アリイン、アリシン、スルホラファン酸、フィコシアノビリンを評価した。

結論として、EGCG、クルクミン、ミリセチン、ゲニステイン、ミリセチン、ベータグルカン、ケルセチンとジアゼインがCOVID-19に対する活性剤として発見された。
特にEGCGは、最も強い分子相互作用を示し、標準薬のレムデスビルやクロロキンよりもはるかに活性が高かった。


ここまでです。

 

表には18種類の食物分子の結合親和性と阻害定数の値および抗ウイルス薬の2種類(レムデシビルとクロロキン)が示されています。

エピガロカテキンガレートがダントツで1位なのですが、分かりづらいので成分名と代表的な食品を記載しておきます。


新型コロナウイルスに有効な成分(効果の高い順)
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1. エピガロカテキンガレート (緑茶)
2. クルクミン (ウコン)
3. アピゲニン (パセリ、セロリ、グァバ)
4. ベータグルカン (きのこ類、最も多いのはハナビラタケ)
5. ミリセチン (クルミ、ブドウ、ベリー類)
6. ケルセチン (たまねぎ、そば、りんご)
7. ピペリン (黒コショウ)
8. ゲニステイン (大豆)
9. ジアゼイン (大豆)
10. フェルラ酸 (コメ、大麦、小麦)
11. アリイン (ニンニク)
12. リポ酸 (牛・豚のレバー、腎臓、心臓)
13. レスベラトロール (ぶどう、赤ワイン)
14. グルコサミン (カニ、エビ)
15. ジンゲロール (生姜)
16. スルフォラフリン (ブロッコリー)
17. アリシン (ニンニク、玉ネギ)
18. フィコシアノビリン(紅藻、灰色藻)
19. レムデシビル (抗ウイルス薬)
20. クロロキン (抗ウイルス薬)

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また推奨される用量も表にまとめられていました。
EGCGのみを抜粋しておきます。

EGCG : 800mg/日

緑茶で摂る場合には、4.5gを1回程度として、一日3-4回摂れば良いそうです。

この量は恐らく、私たちが普段急須で飲むようなお茶の量で良さそうな気がします。
粉末のお茶なら茶さじ山盛り一杯で、だいたい2-3gはあると思いますので、1回あたり茶さじ2杯分ほど飲めばよい計算ですね。

我が家では、普段中国茶(ウーロン茶やジャスミン茶)を飲む事が多いのですが、これを知ってからは緑茶を飲むように心がけようと思っています。

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