Covid-19の感染者のおよそ半分は無症状のまま回復し、無症状の人が感染を広げているケースは非常に少ない

前回、人口の6割程度は新型コロナウイルスに対する何らかの免疫をもっていて、最近1-2年の間に普通の風邪を引いたことのある人も耐性が有るかも、という内容の記事を紹介させて頂きました。

全体の6割には自然抗体があり、さらにこの1-2年に普通の風邪をひいた事のある人は新型コロナに対する耐性があるかもしれない|整体は人間学だ(2020/06/26)

全体の6割には自然抗体があり、さらにこの1-2年に普通の風邪をひいた事のある人は新型コロナに対する耐性があるかもしれない


新型コロナウイルスは確かに、非常に強い感染力を持っていますが、しかしその致死率はインフルエンザよりも低いのですから、今のような厳格な封じ込め策を今後も行っていくとすれば、単に事態を長引かせるだけのように思います。

前回、BCGワクチンの接種が今回の新型コロナウイルスに対しても免疫が効いているのではないか、というような話しを最後に少しだけ触れさせて頂きました。

そうしたらその後、読み漏らしている記事を見付けました。

日経メディカルでの連載記事です。

BCGと新型コロナ、分かっていることいないこと(前編)日経メディカル(2020/06/09)

ヒトの免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があり、集団免疫の獲得は後者の「獲得免疫」を得ることを言っています。

免疫機構は、このような二段構えなので、抗体を作らずとも自然免疫によりウイルスを撃退できます。これが常に存在するからだの抵抗力です。ところが、自然免疫の役割に関する一般の認知度が低く、今のCOVID-19対策の議論の中でも自然免疫の存在が無視されているように思います。

『BCGと新型コロナ、分かっていることいないこと(前編)』から引用

 

この新型コロナウイルスは、まだまだ分かっていないことも多いですが、普通の風邪を引き起こすような一般的なコロナウイルスと基本的には大きく異なっているわけではないようですから、普通に健康な人にとっては恐ろしいウイルスではない、と個人的には考えています。

前置きが長くなってしまいました。
それでは、今回も二つの記事を紹介しましょう。

一つ目は、新型コロナウイルスを持っていたとしても発症しない(無症状)人は、ウイルスを拡散することはまれである

という記事と

二つ目は、そもそも新型コロナウイルスに感染しても、半分程度は無症状である。

という報告です。

WHOのデータによると、COVID-19が無症状の人を介して拡がることは「非常にまれ」であることが示されている

WHO Data Suggests It’s“Very Rare” For COVID-19 To Spread Through Asymptomatic People
Collective Evolution (2020/06/08)



ここからです。



世界保健機関(WHO)は、多くの検閲された科学者達が言い続けてきたことを認め、このウイルスは想定されたほど簡単には広がっていないとの声明を出した。

熟考すべき内容:

  1. 本当に封鎖の必要はあったのだろうか?
  2. 政府は本当に正しい声に耳を傾けて決定したのだろうか?
  3. 別の意図があり、それがたくさんの正しい声を消し去った理由なのか?

世界中で感染接触者の追跡が行われている今、このウイルスがどのように広がっていくのか、データが明らかにし始めています。無症状のコロナウイルス感染者がウイルスを他の人に感染させる例はありますが、それがウイルスを蔓延させている主な原因ではないことは確かです。

この情報は 、2020年6月8日に行われたWHOの記者会見からのものです。

人から人へウイルスを感染させるのは、ウイルスに感染していて症状を示している人であることがエビデンスから示されています。症状を示していない若者や健康な人も、高齢者や免疫不全の人など、より弱い立場にある人たちにウイルスを感染させる可能性があると考えられていました。

これが事実であることを示唆するデータや根拠がなかったにも関わらず、保健当局はとにかくそれを実行し、世界中の国々を封鎖しました。

このことは、多くの危機的な考えを持つ人々の心に響きました。
たとえば、ロックダウンは意味がなく、集団免疫を作り出すことで住民がウイルスに感染するのを助けることはできない、と立ち上がった多くの医師や科学者も含まれます。

集団免疫の背後にある一般的な考えは、高齢者や免疫不全の人たちはできる限りその場から避難し、若者や健康な人たちにはウイルスと戦ってもらい、集団免疫を獲得してもらおうというものです。

ほとんどの場合、若い人や健康な人は無症状でウイルスに対処します。病気になる人もでますが、死ぬ人はほとんどいません。

多くの科学者がこのアイデアについて話したが、政府やWHOのような腐敗した保健機関は引き続きロックダウンを押し進めました。

新興疾患および人獣共通感染症部門の責任者であるマリア・ヴァン・ケルホーブ(Maria Van Kerkhove)は記者会見でこう述べています。

「非常に詳細な接触追跡を行っている国からの報告が多数あります。彼らは無症候性の症例を追跡しており、接触者も追跡しています。そして、彼らは二次感染は見つかっていません。それは非常にまれなのです。

マリア・ヴァン・ケルホーブ氏は、彼女が参照した研究の中で得られた知見について、次のようにツイートしている。

「無症状の人からの感染に関する包括的な研究は困難ですが、加盟国から報告された接触追跡から得られる証拠は、無症状で感染した人は、症状を発症した人に比べてウイルスを感染させる可能性がはるかに低いことを示唆しています。」

独立した、つまり非政府、非保健機関、科学者、研究者たちが行った研究を思い起こさずにはいられないのですが、このウイルスは宣伝されているほど危険ではなく、ロックダウンは不要であり、このウイルスはインフルエンザと同じような数で終わるだろうと述べられていました。

その結果、すべての恐怖と政府がとり続けた措置にかかわらず、すべてが真実であることが判明しました。

次に、このパンデミックの間に行われた検閲を見てみましょう。医師、科学者、独立系メディアは、すべて異なる説を持っているために深く検閲されています。そのほとんどは、日が経つごとに真実であることが判明しています。

なぜ検閲なのか?なぜ事実をそんなにコントロールしたいのか?このパンデミックを「計画」として暴露している完全なドキュメンタリーでさえも、虚偽の記述をしていないという事実に関わらず削除されています。



ここまでです。

SARS-CoV-2感染の最大45%は無症候性である可能性

Up to 45 percent of SARS-CoV-2 infections may be asymptomatic Science News(2020/06/12)


ここからです。



現在進行中の致命的なCOVID-19パンデミックの背後にあるウイルスに感染した人々の桁外れの割合は、米国カリフォルニア州のスクリップス研究所の無症状感染者に関する公開データの分析の結果、病気の症状を示すものはなかった。

アナルズ・インターナル・メディシン(Annals of Internal Medicine)で発表されたこの研究結果は、無症候性の感染がCOVID-19の全症例の45%を占め、COVID-19の早期かつ継続的な流行において重要な役割を果たしていことを示唆している。この報告書では、パンデミックを緩和するための広範な検査と接触者追跡の必要性が強調されている。

「ウイルスの静かな蔓延は、それを制御することをますます困難にします」と、スクリップス研究所の分子医学の教授であるエリック・トポル(Eric Topol)医師は言う。

「私たちのレビューは、検査の重要性を強調しています。このような高い確率の無症候状態では、非常に広い範囲に網を張る必要があることは明らかです。さもなければ、ウイルスは私たちから逃げ続けるでしょう。」

行動科学者のダニエル・オラン(Daniel Oran)とともに、トポルは世界中から16の多様なコホートに関するテスト研究から情報を収集した。これらのデータセット[PubMed、bioRxiv、medRxiv(※すべて未査読の論文サイト)のキーワード検索だけでなく、Google検索を介して収集されたレポート]老人ホームの住民、クルーズ船の乗客、刑務所の受刑者、その他のさまざまなグループのデータが含まれていた。

彼らのほとんどすべてに共通していたことは、大部分の感染者は症状を示さなかったことでした」

「コロナウイルスの検査で陽性となった4つの州の3,000人以上の受刑者のうち、96%が無症状でしたとオランは語った。

著者らはまた、症状がないからといって害がないとは限らないと結論づけている。

レビューはさらに、無症状の人は、おそらく14日以上の長期間にわたってウイルスを感染させることができることを示唆しており、症状のある人とない人ではウイルス負荷(※ウイルスの量)は非常に似ているが、感染力が同じ程度かどうかは不明である。

この問題を解決するには、十分な数の無症状者を含む大規模な研究が必要である。

ダイヤモンド・プリンセス号で無症状の76人のうち54%の人を対象に行われたCTスキャンでは、不顕性の肺の異常が顕著に見られ、SARS-CoV-2感染が肺機能に影響を与えている可能性があるが、すぐには明らかにならない。

科学者たちは、この発見の潜在的な意義を確認するためには、さらなる研究が必要であると述べている。

著者らはまた、縦断的データの欠如により、無症状者と発症前の個人を区別することが困難であることを認めている。無症状者とは、SARS-CoV-2に感染しているがCOVID-19の症状を発症していない人のことであり、発症前も同様に感染はしているが、最終的には症状が出る人である。時間をかけて繰り返し行われる検査を行う事を意味する縦断的検査は、この両者を区別するのに役立つだろう。

「私たちの推定では、40~45%の無症状の人が感染しても、症状が出るかどうかの確率はコイン投げに近い(つまり半々)ということだ。したがって、他の人を守るために、マスクを着用することは非常に意味のあることだと思います。」とオランは締めくくった。



ここまでです。

冒頭にご紹介した日経メディカルの記事に書いてありました「抗体についての誤解」をそのまま引用させて頂き、今回のブログを終わりにしたいと思います。

抗体についても誤解がある

 ウイルスに対する抗体は全てウイルスを撃退するために有効と信じていませんか。

 実は、COVID-19が重症化した患者では、抗体価が上がっています。本来、抗体がウイルスを撃退するのであれば、重症化した人では抗体価が低く、軽症例で抗体価が高くなっているべきですよね。しかし、COVID-19ではその逆の現象が起きています。

 なぜか? 抗体には様々な機能を持つものが存在するのです。私はこれを「善玉抗体」「役なし抗体」「悪玉抗体」と呼んでいます。

 善玉抗体というのは、ウイルスの中和抗体を指します。これが増えればウイルスを撃退できます。コロナウイルスは、ウイルス受容体となるACE2にスパイク(S)蛋白が結合して、細胞の中に入りますが、そのS蛋白とACE2の結合を阻害する抗体が中和抗体です。

 しかし、同じS蛋白への抗体であっても、S蛋白の首の部分に結合する抗体はACE2との結合を阻害できず、中和作用を発揮しないため役に立ちません。そのような抗体は役なし抗体となります。悪玉抗体というのは、ウイルスには結合するものの、その後にウイルス・抗体複合体が食細胞に取り込まれることとなり、その結果、食細胞の中でウイルスが増え、感染を促進してしまうものです。

 実際、ネコにコロナウイルスワクチンを接種した後にウイルスを感染させると、ワクチン接種群でかえって重症化することが明らかになっています。その理由は抗体の中に悪玉抗体が増えているためで、これは抗体依存性感染増強(ADE)と呼ばれる現象です。抗体が増えても重症化が防げないわけです(下図)

図 ウイルスに対する抗体には善玉抗体、役なし抗体、悪玉抗体がある

病原体によって、この3種類の抗体の誘導のされ方に差がありますし、さらに、この3種類のでき方には個人差があります。悪玉抗体や役なし抗体を作りやすい人は治りにくいわけです。

BCGと新型コロナ、分かっていることいないこと(前編)
日経メディカル(2020/06/09)より引用

行き着くところは、やはり自分の免疫力(自然治癒力、自己治癒力)が決め手となるのでしょう。

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