コロナに関係なく免疫力を高める16のヒント
東京都内における感染者が、一日で40人以上が確認されたというニュースが入ってきました。
これによって、日本における新型コロナウィルスの第2波が襲ってきたかもしれません。
小池都知事は記者会見で、今週末(3月28日)不要不急の外出を控えるように要請しています。
厚労省は「新型コロナウィルスがまん延の恐れが高い」と結論づけ、政府も26日対策本部を設置する見通し。(毎日新聞)
さて、前回の記事で免疫力を強化する食品と弱める食品を紹介しました。
新型コロナウイルスに負けない免疫力をつける食品、落とす食品
さらに具体的なアドバイスが上の元記事(英文)が掲載された同じサイトにアップされていますので、こちらもご紹介しようかと思います。
ただしこれは米国のサイトですので、やはり日本とは文化や習慣が違います。
したがいまして、日本にはなじみのない食品やサプリメントなども一部紹介されています。ご利用に際しては十分にご注意ください。
免疫力を高める16のヒント:新型コロナおよびその他のウイルスに対する最善の防御
ここからです。
世界保健機関がコロナウイルス(COVID-19)をパンデミックと宣言し、世界は恐怖に襲われている。メディアは、予防接種の迅速な追跡に焦点を当て続けているが、これは、実際の安全性または有効性の研究がほとんどないことを意味している。
世界中の報道番組に出演する「医療専門家」は、A、C、Dなどのビタミンは免疫力を高めないと述べている。私たちは皆、健康は注射と薬(訳注:つまり西洋医学のこと)からもたらされると信じている。彼ら(医療専門家)は、手洗い、社会的距離をとることを推奨しているが、健康的な食事、サプリメント、その他の自然療法を提案して健康を改善し、体が病気と戦うのをサポートする、というような発言はめったに聞かれない。
「私たちの免疫システムが正常に機能している場合、それに気付くことすらありません。病気に直面するのは、免疫システムのパフォーマンスが低下したときなのです。」
ーアクス博士(Dr.Axe)
免疫システムを最適化するための役立つヒント
1.丈夫な免疫システムを維持するために、腸を健康に保つ
有機果物と野菜を多く含む健康的な食事を心がけましょう。これら栄養豊富な高抗酸化食品は、病気を撃退し、健康な腸内細菌叢を養うための重要な食物繊維を提供します。
高品質のプロバイオティクスを摂取し、発酵食品を食べることも非常に役立ちます。「微生物叢は、宿主の免疫系のトレーニングおよび機能において基本的な役割を果たしています。
2.精製された砂糖と加工食品を避ける
白血球は病気との闘いを助けているが、砂糖を食べると白血球は一時的な昏睡状態に陥ります。
1970年代、微生物学の最も権威ある研究者の一人であるライナス・ポーリング博士(DR.Linus Pauling)は、白血球がウイルスや細菌を飲み込んで吸収するためにビタミンCが必要であることを発見した。
高血糖は、体がビタミンCを適切に利用できなくなり、白血球がウイルスを吸収し、破壊する能力を最大75%低下させる。 砂糖は体に炎症を起こし、免疫系を抑制し、免疫力を高める重要なビタミンやミネラルの吸収を妨げます。
加工食品は、生物学的に利用可能な栄養がなく、塩、化学物質、防腐剤が含まれているため、免疫系にダメージを与えます。
3.ミネラルウォーターとココナッツウォーターで水分補給
ココナッツ・ウォーターは電解質を高めます。 ココナッツ・ウォーターは、鉄、カルシウム、カリウム、マンガンなどのミネラル、アミノ酸、ビタミンB、ビタミンC、サイトカイニンなど、免疫の健康を改善する多くの栄養素を含むバランスの取れた液体で、見落とされがちな 亜鉛、鉄、セレン、カリウムなどのミネラルも、免疫細胞を作り出すのに十分なエネルギーを体に供給に不可欠なものです。
4.十分な睡眠をとる
健康な免疫系に睡眠は不可欠です。 睡眠と概日システムは、免疫機能に強い影響を及ぼします。 健康な睡眠-覚醒サイクルの調査により、未分化のナイーブT細胞の数や炎症誘発性サイトカインの産生などの免疫を示すパラメーターは、夜間の初期の睡眠中にピークを示すことが示されました。
T細胞は白血球の一種で、病原体に対する体の反応を調整します。炎症性サイトカインは、病原体から身を守るために炎症反応を起こす役割を果たします。
5.長期的なストレスを最小限に抑える
一部のストレスは、身体に活性化を促し、免疫システムの反応を促すのに役立つため、免疫システムにとって有益な場合もあります。
しかし慢性的なストレスは、免疫システムと健康に深刻な悪影響を与える可能性があります。それは慢性炎症につながり、自己免疫疾患を発症するリスクを増加させます。
ストレスはコルチゾールなどのホルモンにも影響を与え、ホルモンは免疫系に影響を与えます。免疫細胞はストレス分子のサイトカインをより多く産生することになります。
瞑想する、ヨガをする、音楽を聴く、運動する。
運動はストレスを軽減するだけでなく、免疫系を保護します。2018年の人間に関する研究では、高レベルの身体活動と運動が免疫システムの段階的な低下を減らすのに役立つことを明らかにしています。
6.発熱時わざとサウナで熱を出させ、急に熱を下げようとしない
私たちは、発熱の最初の兆候では、しばしば熱を下げようとします。しかし、研究によると、38度から39.5度の間の発熱は私たちにとって素晴らしいことです。それは体の免疫反応を刺激するからです。
研究によると、より高い体温は特定のタンパク質の活動を促進し、それが体の免疫応答に関する遺伝子のオンとオフを切り替えるからです。
7.ビタミンA はウイルス感染症に優れている
高用量のビタミンAの処方は、自然療法および機能性医学の医師がよく使用し、タラ肝油またはパルミチン酸レチノールがよく処方されます。 臨床試験では、はしかの治療にかなり成功している事が確認されています。
ビタミンAは脂溶性で体内に蓄積する可能性があり、量が多過ぎると有毒になる可能性があります。食事での十分なビタミンAを摂取することを推奨します。
ビタミンAの最良の供給源は、サツマイモ、緑の葉野菜、赤唐辛子、パプリカ、チリパウダー、ニンジン、かぼちゃ、ハーブ、マスクメロン、レタス、干しあんずです。急性感染症の場合、短期間に大量投与が推奨される場合があります。
8.ビタミンCは、体内の組織の成長と修復に必要な強力な抗酸化物質
白血球を助けることによって、病気と闘うために私たちの免疫システムを強化するのに役立ちます。
分子矯正療法(オーソレモレキュラー療法)によると、コロナウイルス(COVID-19)の治療におけるビタミンCの使用に関して3つの独立した臨床試験がありました。中国政府は、コロナウィルスの流行を治療するために、ビタミンCの高用量の静脈内投与治療を使用することを推奨すると発表しています。
ビタミンCの供給源には、柑橘類、レッドペッパー、唐辛子、タイム、パセリ、濃い緑の葉野菜、イチゴ、ブロッコリー、キウイなどがあります。
9.ビタミンD3は、適切な免疫機能と炎症の緩和のために体に必要な必須ビタミン
保護免疫に対するビタミンDの有益な効果は、その一部が先天性免疫システムへの影響に起因しており、免疫システム内の細胞に多くの影響を及ぼします。
私たちの体は太陽の助けを借りてビタミンDを作ります。私たちが食べる食物からは20%しか得られないと考えられています。ビタミンDが多く含まれる食品は、タラ肝油、魚、カキ、キャビア、肉、卵、キノコなどがあります。多くの場合、寒くて暗い時期にはビタミンDを補給することをおすすめします。
10.エルダーベリーは、インフルエンザ、風邪、副鼻腔炎と戦うための薬
エルダーベリー(アメリカ・ニワトコの実)は何世紀にも渡って利用されており、インフルエンザと単純ヘルペスに対する抗ウイルス活性があると報告されています。
ジャーナル・オブ・インターナショナル・メディカル・リサーチは 、エルダーベリーで治療する場合、平均して4日早く症状が緩和され、プラセボと比較してエルダーベリー抽出物を服用した患者では薬の使用が有意に少ないと報告しました。
注意:エルダーベリーがサイトカイン・ストーム(ショック症状)を引き起こす可能性があるという懸念があります。エルダーベリーまたは新しいサプリメントを導入する前に、信頼できる医療専門家に相談してください。
11.魚油および他のオメガ-3脂肪酸は、強力な抗炎症作用および免疫調節作用がある
これらは様々な疾患において強力な抗炎症および免疫調節作用を持っています。免疫応答の研究では、それが広範な自己免疫疾患および感染症からの治癒を助けることを実証しています。
脂肪酸は免疫に不可欠な栄養素の1つと考えられています。未精製の必須脂肪酸の適切なバランスは、細胞に酸素を引き寄せる傾向があり、これはウイルスを不活化する最良の方法の1つです。
12.亜鉛は細胞の生存に不可欠
体内に侵入する細菌やウイルスを撃退するのにも役立ちます。
ジャーナル・オブ・モレキュラー・メディシン(Journal of Molecular Medicine)は、亜鉛がT細胞(白血球)機能を改善することで免疫の機能を改善すると報告しています。
亜鉛の最良の供給源には、ラム、牛肉、ホタテ、ゴマ、カボチャの種、ナッツ、オート麦、七面鳥、エビ、グリーンピースなどです。
13.エキナセアは強力な免疫系刺激剤
それは何世紀にもわたって使用されており、近年また見直されている。
この北米の花は、感染症、特に風邪やインフルエンザとの戦いに非常に効果的です。ゴールデンシールと組み合わせれば鬼に金棒です。
14.ニンニクは最高の天然抗生物質および抗ウイルス薬
ニンニクに含まれる独特な硫黄化合物は、肺炎を含むあらゆる種類の病気の解決に役立ち、食中毒を防ぎ、腸の健康を改善します。
伝統的な薬とは異なり、ニンニクは多くのハーブと同様に多才です。ニンニクは、カンジダを含む腸内病原菌を殺すのに非常に効果的であると同時に、有益な微生物の成長を促進します。
15.ショウガは免疫力を高めるのに優れた強力な抗酸化物質
多くの栄養素が豊富なこの強力な根菜は、私たちの体の多くの器官に利益をもたらします。ショウガには、抗酸化、抗菌、抗炎症に効くため、独特の治療上の重要性を持っているという主張の長い歴史の裏付けがあります。
16.コロイド銀は少量で病原菌を数分で殺す昔ながらの薬
ここまでです。
聞き慣れない言葉がいくつか出てきましたので、下記に解説を入れておきます。
パルミチン酸レチノール(Retinyl palmitate, retinol palmitate, vitamin A palmitate)はレチノール(ビタミンA)とパルミチン酸のエステル。ヒトの皮膚では主にビタミンAのこの形態で蓄えられ、利用される際には変換を経てレチノイン酸となる。レチノールよりも光学的に安定性が高い。
ビタミンA強化食品として追加されたり、化粧品や日焼け止めに配合されている。オーソモレキュラー療法(オーソモレキュラーりょうほう、Orthomolecular medicine)またはオーソモレキュラー医学とは、栄養を補うことを通して健康を維持するための補完代替医療である。ホメオスタシスを維持する点で栄養摂取が一般に不十分であるという(現在なされている科学的な合意と衝突する)主張である。
ムラサキバレンギク(紫馬簾菊、学名:Echinacea purpurea)はキク科ムラサキバレンギク属の多年草。属名のラテン名でエキナセア(Echinacea)またはエキナケア(同)とも呼ばれる。
北アメリカ原産の多年草。花期は初夏から晩秋にあたる7~10月頃で、頭状花(花の中央に見える部分)は盛り上がり、舌状花(花弁に見える部分)はやや下向きに咲く。
出典:ウィキペディア
絶滅危惧種の植物であるゴールデンシールはキンポウゲ科に属します。その有効成分はヒドラスチンとベルベリンで、防腐作用があります。ベルベリンは、下痢に対しても効果的です。
出典:MSDマニュアル 家庭版
コロイド銀とは
銀は一般家庭において除菌,抗菌,脱臭などの目的で高頻度に使用されている。銀コロイド溶液は、銀を電気分解して精製される無色透明の溶液であり、銀イオンよりも安定した状態で殺菌力をもつことで注目されている。また、銀コロイドは,特殊イオン交換体の相乗作用により殺菌,抗菌,脱臭の効果が増強することが報告され,食品の消毒や医療分野への転用が期待されている。
最後に紹介されていたコロイド銀ですが、欧米では民間療法として良く使われているものだそうです。
しかし、今回の新型コロナウィルスに効果ありと主張する販売会社へ警告状が出されているそうです。
「米当局「新型コロナに効果」主張の商品売る7社に警告。銀、オイル、お茶etc…」
アメリカ食品医薬品局(FDA)と連邦取引委員会(FTC)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防もしくは治療効果をうたった商品を扱う7社に対して警告状を送付した。
銀は確かに抗菌、脱臭としての効果はあり、実際そういった製品も販売されていますが、医療用途(つまり服用)としての使用は止めておいた方が懸命かもしれません。