一日にハンバーガー2つ分塩分が増えるとあなたの免疫力が下がります

大体、味の良い食べものには塩分の濃いものが多くは無いですか?

いきなりですが、ハンバーガーという食べものを知ったのは、私くらいの年代の人にとってはマクドナルドだと思います。

マクドナルドの第一号店は、銀座の三越に1971年にオープンしました。
私が小学1年生の頃でした。

今のように普通に食べられるモノではなく、何かイベントのある日のごちそうみたいな感じで、初めて口にしたハンバーガーの味は忘れられない味となりました。(子ども心にアメリカを感じた瞬間でもありました)

というわけで、今回登場したのはハンバーガー。

カロリーが高い、塩分が多いなどハンバーガーが健康に良いと言うイメージは、恐らくあまり無いとは思います。それと一緒に食べるフライドポテトなんかもそうですね。

ジャンクフードとも言われますが、なぜかこの塩分と油分が美味しく感じるんですよね。

もちろん塩分の摂りすぎは健康に悪い、というのは良く知られていることと思います。

塩の摂りすぎは特に高血圧につながります。

日本人の死因の2位と3位を占める心疾患、脳血管疾患の要因は高血圧によって起こると考えられています。だから、塩を控えて下さいと言われるわけです。

またガンも塩分と関係があるという研究報告もあります。ガンは日本人の死因のトップです。すると上位3位までがすべて塩が要因ということになります。ちなみに、4位と5位には、それぞれ肺炎と老衰となっています。

それでは、日本人の塩分摂取量はどれくらい有るのでしょう?

厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」によると、日本人の1日の塩分摂取量は、平成30年時点で男性11.0g、女性9.3gだった。国民一人1日あたりの平均は10.1gとなっています。

出典:平成30年国民健康・栄養調査報告 (厚生労働省)
第 1 部 栄養素等摂取状況調査の結果 P.68

推奨される塩分量はというと、日本高血圧学会によれば

6g未満/日

だそうです。

これだと、およそ半分にまで減らせなければ推奨値に達しないことになりますね。

ところで、昨年12月にNHKスペシャルで放送した「食の起源」観ましたでしょうか?

この番組によると、人間は本来、塩は一日に2g摂れば生きていけるそうです。

そう、たったの2g!

信じられますか?

砂糖も麻薬と呼ばれることもありますが、塩も麻薬同様に中毒になるんですね。
確かに、塩を使うだけで料理の味が格段に上がり、とても美味しく食べられるんですから、これが塩気のない食事ばかりだったとしたらとても続ける自信がありません。これもある意味確かに麻薬みたいなものなのかも。

上で紹介した番組の動画は(無料では)観ることはできませんが、以下のリンクで番組の内容が分かる記事がありましたのでご紹介しておきます。

シリーズ「食の起源」

今回のテーマは、命にもおいしさにも欠かせない、塩。ひとふりでどんな料理もおいしくする魔法の調味料だが、おいしいばかりにとりすぎると、動脈硬化・脳卒中・がんなどの怖い病気を招いてしまう。それが分かっていながら、なぜ私たちは“塩の魔力”にこれほど魅了されるのか?その「本当の理由」に壮大なスケールで迫る。

現代人は「塩中毒」!?人間が塩のとりこになる驚きの理由(NスペPlus)

そんなわけで今回は、塩分が免疫力を落とすと言った記事を紹介したいと思います。

研究によると、塩分が多すぎるとからだの免疫系を弱める


Gilmore Health News (2020/03/31)


ここからです。



塩分の摂りすぎが高血圧の一因になることは昔から知られている。新しい研究によると、塩分の摂りすぎは感染症への感受性を高め、1日に2食のファーストフードを食べると免疫細胞の抗菌力を大幅に低下させることが分かった。

世界保健機関(WHO)は、1日5グラムの摂取を推奨している。しかし、米国では添加塩の平均摂取量は男性で1日9g、女性で1日7gとなっている。

多くの研究がこの過剰な塩分による有害な影響を示している。

塩は保水(訳注:むくみの原因)、高血圧、心血管疾患を促進し、座りがちな人々の骨粗しょう症と認知障害のリスクを増加させる。

塩の新しい有害な影響

サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)に発表されたドイツ・ボン大学の研究によると、塩の新しい有害な影響、それは細菌感染症にかかりやすくなることだそうだ。

塩は肌を守る

ただし、以前の研究ではそれは反対の方向に進んでいる。つまり塩は、マクロファージとTリンパ球の産生を刺激することで、寄生虫が原因のリーシュマニア症やアトピー性湿疹などの皮膚病と闘うのに役立つと言われている。

リーシュマニア症とは?

原虫リーシュマニアの感染を原因とする人獣共通感染症のこと。熱帯・亜熱帯で流行する。WHOの試算によれば、88か国1200万人がリーシュマニアに感染しており、リーシュマニア症は緊急に対策を要する6つの感染症の1つとされている。

Wikipedia

また、塩は細菌に対しても細胞毒性があるが、新しい研究の筆頭著者であるカタルジーナ・ジョビン(Katarzyna Jobin)氏によれば、これらの観察は皮膚に対して有効ではあるものの、生物全体に当てはまるものではない。

塩分濃度は、血液とすべての臓器でほぼ一定に保たれている。そうでければ、重要な生物学的プロセスが変化してしまう。唯一の例外は、体の「塩貯蔵庫」として機能する皮膚である。

余分な塩分は腎臓によってろ過され、尿と一緒に排泄されるのだが、ここに問題がある。腎臓の髄質は、血液の塩分と水分のバランスを維持するための「センサー」として機能していて、塩分を摂り過ぎるとグルココルチコイドの蓄積を引き起こします

グルココルチコイド(糖質コルチコイド)とは?

副腎皮質ホルモンの1つで、抗炎症効果や免疫抑制効果があるとされる。

Wikipedia

これが好中球顆粒球、つまり細菌を攻撃するための免疫細胞の働きを阻害する。白血球の数は一定だが、グルココルチコイドにさらされた場合、白血球の働きがかなり低下する。

1日に大きなハンバーガーを2個食べるだけで、免疫細胞が弱くなる

このメカニズムを実証するために、研究者らは、リステリア菌に感染したマウスに高塩分の食事を与えた場合、通常のマウスよりもリステリア菌の濃度が100から1,000倍高くなることを発見した。

リステリア菌とは?

リステリア菌による食中毒を起こす菌と知られ、食肉や乳製品、野菜などにも存在し、これらを介して経口的にヒトに感染することがある。ただし、感染はまれだが、加齢や基礎疾患などによって免疫力が低下した人、妊婦には重篤な症状を引き起こす場合も有る。

Wikipedia

大腸菌による尿路感染症についても同じ結論に達したが、高塩分の食事を与えられたマウスのほうが治癒がはるかに遅くなると研究者らは述べている。

研究者たちはヒトでの研究を続け、10人のボランティアに高塩分食(1日あたり6グラムの追加の塩分、大きなハンバーガー2個分に相当)を1週間与えた。その結果、コルチゾン濃度は最大500%上昇した。

「塩分摂取から免疫不全に至る複雑な制御回路を明らかにすることができたのは、生物全体を調査して初めてのことです。この研究は、純粋に細胞培養を用いた実験の限界も示しています。」

と強調した。



ここまでです。

今年のGWは終わりましたが、外出自粛の要請はまだまだ続くようです。

今後専門家との話し合いによって、地域や状況によって規制の解除や根拠となるデータを示すことで段階的に通常の状態に戻すことを検討しているという報道がありました。

そのせいか、はたまた自粛疲れによるものなのかは分かりませんが、今日(5月7日)の外の状況を観察してみると、もうすでに少し人出が増えているような感じを受けました。

GWの後半には、近くのマックのドライブスルーでは、かなり車が列を作っていましたし、その他のファーストフード店でも持ち帰りや宅配が人気のようです。

特に子供たちに人気のファーストフードですが、たまに食べるのであれば良いのでしょうができればあまり与えたくはないものです。

いろいろと事情はあるのでしょうが、子供たちの健康を考えるとこれからの将来に不安を感じるのは私だけではないでしょう。

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