インフルエンザにかからない方法が分かった。それは風邪をひく事だった
新型コロナウイルスの流行の終息を迎えることなく、今年の秋から冬にかけて季節性インフルエンザの流行、これらふたつのウイルスのパンデミックが懸念されるようになって来ました。
そこで前回のブログでは、インフルエンザ予防接種と四十肩・五十肩の関係性についての記事を書きました。
・インフルエンザ予防接種と四十肩・五十肩との関係(2020/09/18)
インフルエンザ予防接種と四十肩・五十肩との関係
まぁ、仮に予防接種によって肩の痛みが現れたとしても、それによって別段命に関わるような事ではないのでそれほど恐れる必要などない、とは思います。
注射による後遺症(しかも重篤でない)ですから・・・。
むしろそれよりも気になるのはワクチンの副作用です。でも今回もここに書くつもりはありません。
こちらの【In Deep】の記事を読んでみてください。
・新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を中止させた「横断性骨髄炎」という重篤な疾患を調べているうちに思う「さらにデストピア化は進む」こと(In Deep 9/15)
In Deepの岡さんのブログは、ほぼ毎日更新されていて、読み応え(ボリュームやテーマ共に)のあるものばかりなので、是非ブックマークして見逃さないようにしたほうが良いと思います。
私も毎日チェックしています。(私の拙い英訳記事よりも格段に優れていますし、私のブログでは扱わないようなテーマをディープかつタイムリーに扱ってますので、超オススメです。)
さて、今回の記事は、一般的な風邪にかかっておけばインフルエンザを予防できる、といった内容です。
これは、同時に二つのウイルスに感染しない、という話しではなく、一般的な風邪のウイルスであるライノウイルスに感染した後、インフルエンザウイルスに曝露されても感染しにくい、というものです。
その前に、以前の私のブログでも取り上げた、日本における整体の創始者とも言える野口晴哉の「風邪の効用」という本を紹介したいと思います。
風邪は誰も引くし、またいつもある。夏でも、冬でも、秋でも、どこかで誰かが引いている。他の病気のように季節があったり稀にしかないのと違って年中ある。しかし稀に風邪を引かない人もいる。本当に丈夫でその生活が体に適っているか、そうでなければ適応感受性が鈍っているかであって、後者の場合、癌とか脳溢血とか、また心臓障害等になる傾向の人に多い。無病だと威張っていたらポックリ重い病気にやられてしまったという人が風邪に鈍い。
~ 野口晴哉著 「風邪の効用」から ~
風邪をひかないのが健康なのではない、風邪を引くことが出来ないほどの身体になっている、ということに気がつくべきである。風邪を一つのきっかけとして、身体が持っている本来の力を引き出し、健康に生きるというのはどうすべきなのか、が書かれています。
書かれた時代と今では大分環境は違いますが、今でも十分に活用できるものと思います。
健康の見方が変わる本です。
今回紹介する記事とも関係しますね。
ふつうの風邪とインフルエンザの戦い
・Common cold combats influenza Yale News (2020/09/04)
ここからです。
インフルエンザの季節が近づくにつれ、緊張した公衆衛生システムには意外な味方がいるかも知れない。それは何かというと、一般的な風邪ウイルスだ。
ライノウイルス。風邪の最も一般的な原因であるこのウイルスは、体の抗ウイルス防御を急上昇させることで、気道に感染するインフルエンザウイルスを防ぐことができる。
このことを、米イェール大学の研究者は9月4日の医学誌ランセット(The Lancet Microbe)で報告した。
今回の発見は、2009年のH1N1型豚インフルエンザの大流行を取り巻く謎に答えるものである。豚インフルエンザの患者数が急増すると予想されていたが、ヨーロッパでは風邪が流行する秋の間、実際には発生しなかったからだ。
エレン・フォックスマン博士率いるイェール大学のチームは、イェール・ニューヘブン病院で呼吸器感染症の症状が見られた13,000人以上の患者の3年間の臨床データを調査した。
研究者らは、両方のウイルスが活発に活動していた月の間でさえ、普通の風邪ウイルスが活動していれば、インフルエンザウイルスは存在していないに等しかったことを発見した。
「データを調べたところ、同時に両方のウイルスに感染している人はごくわずかであることが明らかになりました。」とフォックスマン博士は述べた。
博士は、科学者たちは一般的な風邪ウイルスの毎年の季節的な広がりが、COVID-19(新型コロナウイルス)の原因となるコロナウイルスにさらされた人々の感染率に、同様の影響を与えるかどうかはわからないと強調した。
「研究を行わずに、2つのウイルス(風邪ウイルスと新型コロナウイルス)がどのような相互作用するかを予測することは不可能なのです。」と博士は言った。
ライノウイルスとインフルエンザウイルスがどのように相互作用するかをテストするために、博士の研究室では、肺の気道を覆い、呼吸器ウイルスの主な標的である上皮細胞を発生させる幹細胞から、ヒトの気道細胞組織を作成した。
彼らは、細胞組織がライノウイルスにさらされた後、インフルエンザウイルスが組織に感染することができなかったことを発見した。
「インフルエンザウイルスが到達する前に、抗ウイルス防御はすでにスイッチがオンになっていたのです。」と博士は言った。
ライノウイルスの存在は、病原体の侵入に対する初期の免疫系の反応の一部である抗ウイルス剤、インターフェロンの産生を誘発した、と博士は語っている。
「その効果は少なくとも5日間は続いていた」と博士。
博士によると、研究室では、COVID-19ウイルスに感染する前に風邪ウイルスを曝露させても、同様の保護効果が得られるかどうかの研究を始めたという。
ここまでです。
以前の私のブログでも、インフルエンザから守っているのは私たちに共生している常在菌であることを書いています。
・インフルエンザウイルスから私たちを守っているのは細菌だった(2020/02/14)
インフルエンザウイルスから私たちを守っているのは細菌だった
この記事をもう一度読み返してみましたら、偶然かも知れませんが、同じフォックスマン姓の方が論文の筆頭執筆者だったんですね。
しかも今回のエレン・フォックスマン博士もこのベッツィ・フォックスマン教授、どちらも女性なんですね。さらに同じような研究をされているのでひょっとすると二人は親戚なのかも・・・調べた訳ではないのであくまでも勝手な推測ですが。
それとも、フォックスマンというのはアメリカ中にいらっしゃるような一般的な姓なのかも知れないです。
ちなみにこんな方です。
・Ellen F Foxman, MD, PhD
・Betsy Foxman, PhD
男性中心の世界で女性の研究者が活躍しているのをみると、これから彼女のような女性達たちからどんな成果が出てくるのでしょうか?楽しみです。