コーヒーは健康に悪いのか、それとも良いのか?

あなたはコーヒーが好きですか?

私はインスタントコーヒーや缶コーヒーは嫌いなので、ほとんど飲みませんが、
コーヒー豆から淹れたコーヒーであれば、毎日欠かさず大きなマグカップで一日に3-4杯飲んでいます。
ミルクや砂糖を入れないブラックコーヒーが一番好きです。冬でも夏でもホットです。

ところで、コーヒーに含まれるカフェインは身体に悪いのでしょうか、それとも良いのでしょうか?

ここ最近発表された論文が掲載されていたいくつかのサイトからご紹介しましょう。

「コーヒーはどのくらいまでならOKですか?」

How much coffee is OK?

medicalxpress.com/2019-03-coffee

ハーバード大学の研究では、一日に最高6杯(約230ml/杯)までなら安全であり、糖尿病、パーキンソン病、そして特定の肝疾患に対する予防のような効果も期待される。
JAMA Internal Medicineに発表された2018年の調査では、1日に1~8杯飲んだ50万人の人々を調査しました。
研究者らは、「大量のコーヒーを飲むことがすべての原因による早期死亡リスクの低下と関連している」と報告しています。

ただし、調査結果を自分の状況に合わせて調整することが重要のようです。たとえば、日中に気分が悪くなったり、上質な睡眠が取れなくなった場合は、コーヒーを飲み過ぎている可能性があります。また、妊娠している場合や高血圧や糖尿病を患っている場合は、医師に安全性について相談して下さい。

 

この研究だと、大量のコーヒーがどの程度の量かは分かりませんが、最高6杯ということは、だいたい1.2リットルくらいまではOKということですね。この量であれば、糖尿病、パーキンソン病などを予防できるようです。ただし、個人差があるので自分の健康状態や体調によっては減らす事も必要でしょう。

「カフェインの限界に関する最新情報」

medicalxpress.com/latest-caffeine-limits

カフェインやコーヒーの効果について別の研究がもたらされているようです。
研究者らは、全体的な死亡率から心臓、骨、腎臓、肝臓、生殖能力など、健康のあらゆる側面への影響を調べました。

雑誌Circulationに掲載されているカフェインの心臓の健康上の利点に関する研究では、適性なコーヒーの量は1日8オンス(約230ml)のコップ4杯程度。

一方、オーストラリアのPrecision Health Centerで行われた調査では、安全な範囲の上限が特定され、1日に6杯以上飲むと心臓の健康に危険が及ぶことがわかった。この量は高血圧、心臓病の危険因子になる可能性がある。

カフェインはコーヒーの唯一の有効成分ではありませんが、FDA(米国食品医薬品局)により提案されている限界は1日400ミリグラムです。通常の淹れ立てのコーヒー1杯は、平均で80ミリグラムです。

 

こちらの記事では、コーヒーの量が6杯から4杯に減少しています。

「毎日のコーヒーは癌リスクに影響しません」

medicalxpress.com/2019-07-daily-coffee-doesnt-affect-cancer

コーヒーを飲んでも、ガンと診断され死亡する個人のリスクに変化はありませんでした、とQIMR Berghofer医学研究所*の研究で発見しました。
*オーストラリア・クイーンズランド州にある医学研究所

同研究所のスチュアート・マクレガー(Stuart MacGregor)准教授は、「大規模なモデル無作為化研究で30万人以上の個人のデータを調べましたが、毎日コーヒーを飲んでも、癌のリスクは減少もしないし増加しなかった」と述べた。
「コーヒーを好きなことが遺伝的であることもわかっています。私たちの二面調査では、自己申告によるコーヒー消費のレベルが異なると癌発生率が異なるかどうか、および自己申告による消費をコーヒー消費に対する遺伝的要因に置き換わった場合と同じ傾向が見られたかどうかを調べました。」

「1日にコーヒーを何杯飲むのと、特定の癌が発生したかどうかについての関係はありませんでした。この研究では、コーヒーの摂取量と病気で亡くなることとの関連も排除されました」と述べた。

コーヒーにはカフェインやカーウェオール*のような生物活性成分の複雑な混合物が含まれています。これらは動物実験で抗腫瘍効果を示すことが証明されています。しかしながら、ヒトに対するその潜在的な抗癌効果は確立されておらず、今日までの研究は全体的な癌のリスクと乳癌や前立腺癌のような個々の癌について矛盾する発見を生み出している。

QIMR Berghofer医学研究所の主任研究者であるジュシェン・オング(Jue-Sheng Ong)氏は、「この研究で乳がん、卵巣がん、肺がん、前立腺がんなどの一般的ながんも調べたところ、コーヒーを飲んでも発生率が増減しないことがわかった」

「結腸直腸癌については決定的な証拠がいくつかありました。多くのコーヒーを飲んだと報告した人は、癌を発症するリスクがわずかに低かったが、逆に遺伝的素因が高い方がより多くのコーヒーを飲む傾向があると考えられ、この病気を発症する危険性がある 」とオング氏は述べた。

「これらの調査結果の不一致は、結腸直腸癌とコーヒーの間に何らかの関係があるかどうかを明らかにするためにより多くの研究が必要であることを示唆するでしょう。」

マクレガー准教授は「コーヒーの健康上の利点は長い間議論されてきたが、この研究は単にあなたのコーヒー消費量を変えることが癌から身を守るための効果的な方法ではないことを示している」と述べた。

 

*カーウェオールとは:Wikipediaには、アラビカコーヒーノキの豆に含まれるジテルペンである。 カフェストールと構造的に類似している。
近年の研究で、カーウェオールが破骨細胞の細胞分化を阻害し、骨に対して有益な効果を持つことが示唆された。
別の研究では、カーウェオールが抗炎症、抗血管形成効果を持つことが確認され、未濾過のコーヒーの摂取とがんリスクの低下の間の疫学的な関係が説明された。

まとめ

3つの記事をまとめると、

  • 適量のコーヒー(コーヒーカップ4杯程度)を飲むことによってある程度の健康への貢献はありそう
  • ガンのリスクを減らす効果は期待できない
  • 飲み過ぎは結腸・直腸ガンのリスクが高くなるかも知れない
  • 飲み過ぎは心臓や血管などの病気へのリスクが高くなる

ということのようです。

それでは、日本の厚生労働省でのカフェイン摂取量をどのように考えているのか調べてみました。

Q1: 『清涼飲料水など食品に含まれるカフェインを過剰に摂取することは健康に問題があるのでしょうか。』

 

A1:
カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。

このため、食品からのカフェインの摂取に関しては、国際機関などにおいて注意喚起等がなされています。例えば、世界保健機関(WHO)は、2001年にカフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料はほぼ同程度のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対し、コーヒーを1日3から4杯までにすることを呼びかけています。 また、英国食品基準庁(FSA)では、2008年に妊婦がカフェインを取り過ぎることにより、出生時が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとして、妊娠した女性に対して、1日当たりのカフェイン摂取量を、WHOよりも厳しい200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するよう求めています。

同様に、カナダ保健省(HC)においても、2010年に1日あたりのカフェイン摂取量として、健康な成人で400 mg(コーヒーをマグカップで約3杯)まで、カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は300mg(コーヒーをマグカップで約2杯)までとされています。

なお、カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません

厚生労働省HPカフェインの過剰摂取に注意しましょう

 

また、これらの記事にはありませんが、カフェインの最大血中濃度は口に入れてから30分~45分程度であり、血中に含まれるカフェインの半減期は約5時間であることも分かっています。なおカフェインは睡眠の質に影響を与えますので、睡眠する6時間以上前にはコーヒーを摂らないようにしたほうが良いと考えます。

私は以前は夕食後もコーヒーを飲んでいた時期もありましたが、睡眠の質に影響する事を知ってからは、夕方以降はコーヒーを摂らないように注意して生活しています。

みなさんも睡眠の質を考えるなら、カフェインが含まれるコーヒー以外の飲料、たとえば緑茶や紅茶なども寝る時間の6時間前には摂らないように気をつけた方がよいですね。

 

 

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