コーヒーが肥満や糖尿病を防止する・・・かも知れない

前回のブログでは、コーヒーは健康に貢献できるのかどうか、について書いてみました。

結論は、今のところ適量(だいたいカップ3-4杯/日)であれば、多少健康に対して良い効果があるようでしたが、肥満に対しても効果が期待できる事も報告されています。

だからといって、そのコーヒーに砂糖やミルクなどを入れたらせっかくのダイエット効果もゼロ、かえって太ってしまいますのでご注意を。

『一杯のコーヒーが肥満や糖尿病を防止する・・・かも知れない』

今回は、最近発表されたコーヒーが肥満対策に貢献できるかについての記事が出ていましたので、紹介したいと思います。

 
『一杯のコーヒーを飲むことで、肥満や糖尿病に取り組む鍵となる可能性のある「褐色脂肪」は、わたしたちの体自身が持っている肥満を防止するシステムを刺激できる事を発見。』

Scientific Reports誌に発表。

カロリーをエネルギーとしてどれだけ早く燃やすことができるかで重要な役割を果たす「褐色脂肪」の機能に直接影響を与える可能性のある成分を見つけるために行われた。

褐色脂肪組織もしくは褐色脂肪として知られている(BAT)は、ヒトおよび他の哺乳動物に見られる二つのタイプの脂肪組織のうちの一つ。当初は乳児や冬眠中の哺乳類にのみにあるものとしていましたが、近年では大人もこの褐色脂肪を持つ可能性があることが発見されました。その主な機能は、カロリーを燃焼させることで体温を上げることです(過剰なカロリーを保存する白色脂肪とは対照的に)。

したがって、BMIが低い人は、つまり痩せている人の方が太っている人よりもこの褐色脂肪の量が多いということになります。

この研究の指揮を執ったイギリス・ノッティンガム大学医学部のマイケル・シモンズ(Michael Symonds)教授は、次のように述べています。

「これら褐色脂肪は、他の脂肪とは異なる方法で働き、糖や脂肪を燃やすことで発熱させます。細胞の活性を増加させることは血糖値のコントロールを改善し、血中脂質レベルを下げ、余分なカロリーを燃焼させる事を助けます。しかし、今のところ、その活性を刺激するための方法は分かっていません。」

コーヒー1杯のようなものが、私たちの褐色脂肪機能に直接影響を与える可能性があることを示しています。社会的に肥満は大きな健康上の関心事であり、糖尿病の大幅な増加、褐色脂肪はそれらに取り組む際の解決策の一部となる可能性があります。」

「私たちの以前の研究から、褐色脂肪は主に首の部分にあることがわかっていました。ですから、コーヒーを飲んだ直後に褐色脂肪が熱くなったどうかを確認すれば良いのをイメージすることができました。」とシモンズ教授。

「結果は肯定的で、我々は今、コーヒーの成分の一つとしてのカフェインが刺激として作用しているか、または褐色脂肪の活性化を助ける別の成分があるかどうかを確かめる必要があります。現在、同じような効果があるかどうかをテストするために、カフェインサプリメントを検討しています。そして、どの成分がこの原因であるかを確認したら、体重管理システムの一部として、または糖尿病予防のためのグルコース規制プログラムの一部として使用する可能性があります。」

medicalxpress.com/news/coffee-secret-obesity.

サプリメントのようなカプセルや錠剤で、カロリーの代謝が高まるようになれば、日常生活で行う身体活動でも十分な運動量になるかも知れませんね。

  • 褐色脂肪組織とは?

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

褐色脂肪組織(かっしょくしぼうそしき、英:Brown adipose tissue、BAT)または褐色脂肪は哺乳類で見つかった2つのタイプの脂肪または脂肪組織の1つである。もう1つのタイプは白色脂肪組織である。

褐色脂肪組織は、新生児や冬眠動物では特に豊富である。その主な機能は、動物や新生児が体を震わせないで体の熱を生成することである。単一の脂肪滴が含まれている白色脂肪細胞とは対照的に、褐色脂肪細胞は、鉄を含んでおり、それが茶色を呈し、多数の小さな液滴とはるかに多い数のミトコンドリアが含まれている。褐色脂肪組織はほとんどの組織よりも多くの酸素を必要とするため、褐色脂肪組織はまた、白色脂肪組織よりも多くの毛細血管が集まっている。

ノルアドレナリンが褐色脂肪細胞上のβ3受容体に結合すると、UCP1(脱共役タンパク質)が生成され、ミトコンドリアで脱共役が起こり熱が産生される。動物の冬眠時に良く見られる運動に伴わない熱産生の手段である。日本人を含めた黄色人種ではβ3受容体の遺伝子に遺伝変異が起こっていることが多く、熱を産生することが少ない反面、カロリーを節約し消費しにくいことから、この変異した遺伝子を節約遺伝子と呼ぶことがある。

『ストレスによっても褐色脂肪細胞は活性化するかも知れない』

また、ストレスによっても褐色脂肪細胞は活性化するかも知れない、という関連記事も少し古い記事ですが紹介しておきます。

『穏やかなストレスはコルチゾールの上昇に伴う褐色脂肪による活性と熱産生を促進』

軽度の心理的ストレスを誘発するために、5人の健康な細身の女性は最初のテストでは短い数学のテストを解かされました。
その後2回目のテストでは、数学のテストをリラクゼーションビデオに置き換えられました。そして、ヒトの褐色脂肪の中に含まれている褐色脂肪の活性を測定するために、赤外線サーモグラフィーを用いて、主要な褐色脂肪がある頸部(鎖骨上)の皮膚の温度の変化を検出しました。さらにストレス反応を評価するために、唾液中のコルチゾールの量を測定しました。

実際の数学のテストでは急性ストレス反応を引き出さなかったが、テストされることへの期待は、コルチゾールの上昇とより暖かい褐色脂肪をもたらした。両方とも、より高いコルチゾールがより多くの脂肪活性、より多くの潜在的な熱産生との正の相関がみられた。

イギリス・ノッティンガム大学医学部のマイケル・シモンズ(Michael E Symonds)教授および共同研究著者は次のようにコメントしています。

「我々の研究は、個人間の褐色脂肪活性の変動は心理的ストレスに対する彼らの反応の違いによって説明されるかもしれないことを示しています。このことで重要なのは、褐色脂肪は急速に熱を発生し、そしてグルコースを代謝する独特の能力を有するということである。

ほとんどの成人は褐色脂肪を50~100gしか持っていません。しかし、それは熱を発生する能力が他のどの組織よりも(単位質量あたり)300倍も大きいです。褐色脂肪はブドウ糖と脂質を急速に代謝する可能性があり、褐色脂肪の量とBMIの間には反比例の関係があるが、これらがより活発な脂肪を持つことへの直接的な結果であるかどうかについては、十分に確立されていません。

したがって、食事や活動を含む褐色脂肪の活動を支配する主な要因をよりよく理解することは、肥満や糖尿病を予防するために設計された持続可能な介入を導入する可能性を秘めています。

将来的には、褐色脂肪の活性を促進するために、軽度のストレスを誘発するための新しい技術が、食事療法や環境介入と一緒に組み込まれる可能性があり、これらは、貧弱な代謝に関わる健康に寄与し、慢性的かつ深刻なストレスの悪影響とは対照的である。

medicalxpress.com/news/stress-brown-fat.html

やはりここでも、”適度”なストレスは体にとっても良い働きをするようです。
ストレスはできる限り避けたいと思いますが、ストレスには良い面もあると言う事は、覚えておきたいです。

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