スマホの使いすぎで頭の後ろにツノが生える!?
今回はちょっとショッキングなタイトルにしてみました。
今回の記事は、いくつかのソースでも取り上げられていたので、ひょっとすると別のサイトで見たかもしれませんね。
イギリスのBBCで報道され、ヨーロッパなどのネットでは結構話題になっていたようです。
「How modern life is transforming the human skeleton」
(現代生活はどのようにして人類の骨格を変化させているのか)
じつは記事の内容自体は、私としては特にそれほど驚くこともなかったのです。
なぜなら、恐らく職業柄、頭を良く触る機会(私は、身体全体の調整のために必ず頭蓋骨を触ります)の多い人達にとっては、意外に「あるある」の内容かも知れません。
しかし、もしそれを見付けたとしても、本人に伝えることはまずないです。
ただし、余程他にも問題が見つかったときのみサラッとお伝えしています。
若い人に多い、となっていますが、年齢に関係無くある人にはあります。
それは、タイトルにあるようにスマホを使う若い世代で、頭の骨に角状の突起ができている人が増えている、と言う内容です。
BBCの記事には他にも、「子供の骨が壊れやすい」といった内容も含まれていますが(これもすごく気になっています)、今回ブログに紹介するのは、「スマートフォンの過剰使用による若者の「頭蓋骨の角の成長」」という記事です。
スマートフォンの過剰使用による若者の頭蓋骨の「角(ツノ)」の成長
ここからです。
スマートフォンの過剰な使用は、頭蓋の後ろに「角のような」骨の成長を発達させる若者の増加につながっている、という研究が明らかに。
腱や靱帯にできる突起様としても知られるこれらの棘(とげ)は、腱または靭帯の付着部に形成される異常な骨突起(本当の骨ではない)だ。
オーストラリアにあるサンシャインコースト大学による研究では、18歳から30歳までの200を超えるX線写真を検査し、41%に頭蓋骨の後ろに10から30ミリメートルの骨の棘ができていることを発見した。
若い人達に見られるようになった「角」
MRIスキャンや血液検査などの追加検査によって、(骨棘の)成長が遺伝的要因または炎症の結果である可能性は除外された。
このような骨棘は通常、姿勢が悪い高齢者に見られ、ストレスに対する骨の反応だ。
今回のケースでは、スマートフォンを長時間使用しているときに頭が前方に移動するため、(骨の)異常な成長は骨格への長期的な圧力が原因であると研究者は説明している。
南カリフォルニア大学のデビッド・シャハール博士は、
「その筋肉の付着する部分に持続的に負荷が増加するのは、スマホを長時間使用することで頭の重量が前方に移動するためだと仮定しています」
「頭が前方にシフトすると、頭の重量が脊椎から首と頭の後ろにある筋肉に移動します。
負荷が増加すると、腱とその付着している骨の端に変性が促されます。骨に付着する腱は広がり、骨の大きな部分へと負荷が分散されます。」
骨の成長自体は問題ではないが、持続的な悪い姿勢の兆候であり、長期的には慢性的な痛みを引き起こす可能性がある、と研究者は述べている。
シャハール博士は、この調査結果は、ハンドヘルド技術を使用する際の姿勢を修正する予防介入の必要性を、強く訴えたい、と追述した。
ここまでです。
次にロシアの記事もご紹介させていただこうと思います。
こちらは、スマートフォンの害について明らかになっているものがまとめられています。
スマホに起因するさまざまな弊害
・Рога на голове, смерть сетчатки и другие болезни, вызываемые смартфонами
・ria.ru
ここからです。
頭の角、そして網膜の死をはじめとする、スマートフォンに起因するさまざまな病気
2016年の英国でスマートフォンの頻繁な使用による恒常的な視力喪失が初めて診断された。その後、専門家たちは、失明を引き起こす可能性があるメカニズムを正確に説明した。このようなデバイスの過度の使用は、身体に他の深刻な結果をもたらす。
■片目が見えなくなる
2016年の冬、イギリスで、2人の女性が恒常的な視力低下の訴えで医師の診察を受けた。患者は国のさまざまな場所に住んでいたが、症状は同じだった。どちらの女性も、視力は片目の視力だけが最大15分間無くなるということだったが、これがほぼ毎日起きていた。
網膜の光干渉断層法、頭部 MRI、ビタミンAレベルの血液検査などの眼の検査では何の病態も得られなかった。すべての点で、患者は完全に健康だった。
その後、二人の女性は、毎晩、暗闇の中でベッドに横になり、スマートフォンの画面を長時間見ていることが判明した。この時、片目は枕で隠されており、片目だけでスマートフォンの画面を見ていたことになる。
このことから、ロンドン市立大学の研究者は、非対称な光順応が失明の原因であることを示唆した。言い換えれば、片方の目は暗から明への急激な移行に適応しているが、もう一方の目はそうではなかったことが原因だった。
その後、ボランティアにより、長い時間、「片目だけでスマートフォンを見る」という実験が行われたが、科学者たちの推測を確認することになった。電話画面に向けられた網膜の感度が大幅に低下し、復元に数分かかることが判明したのだ。
片側性の失明は影響も大きく、スマートフォンを使用するときには両目でディスプレイを見ることを強く勧める。
■網膜細胞の死
米トレド大学の研究者によると、スマートフォンやコンピューターの画面から出る特徴的なブルーライトは、視覚に悪影響を及ぼす。長時間の曝露では、可視スペクトルの範囲の残りの部分よりも網膜にとって数倍危険だ。
特に暗闇の中で長時間スマートフォンを使用していると、年齢と関係なく、加齢性黄斑変性症を発症する可能性がある。この病気は、網膜の中心部である黄斑部の細胞がダメージを受けるもので、初期は、直線が人には波打って見えるようになり、次に文字が見えにくくなり、放置すると視力が無くなってしまう可能性もある。
網膜に存在する細胞は、光受容細胞が光を感じて脳に信号を送るのを助けることであり、それにより視覚を得るが、網膜などそれらの一部は、ブルーライトの放射線にさらされると、周囲の組織や細胞に対して毒性が生じ、細胞が死ぬ。実験室では、さまざまな種類のヒト細胞にブルーライトの光を照射すると、これらの細胞が死滅する。
■後頭骨の角
※こちらは上の記事で紹介しましたので省略させて頂きます。
■脳の疲労
米ラトガー大学による調査では、スマートフォンは脳の活動に悪影響を及ぼすことがわかっている。本来は、仕事や作業の休憩として使われる時間に、モバイルデバイスを使用して過ごしてしまうと、脳が休めなくなり、その後の作業の生産性が悪化することがわかった。
研究者たちは、414人の学生たちに 20の問題を解決するように依頼した。これには数時間かかり、その間に休憩を取ることができた。休憩の間は、スマートフォン、コンピュータ、あるいはノートブックを使って自由に過ごすか、または休憩を拒否することもできた。
その中で、スマートフォンを手に持って休んだボランティアたちが仕事をしたところ、休憩前に解決されなかったタスクに対処するために、平均して、休憩前より 19パーセント余分に時間が必要だった。同時に、彼らは休憩時にスマートフォンを使わなかった他の参加者より、問題の解決は20%しかなく、実験の最後にも最も疲れたと感じた。
ここまでです。
最後に
スマホの弊害は、上記以外にも有ると思います。
姿勢の悪さによって様々な身体の不調が出てくることは、十分に分かっていると思いますが、他にも「歩きスマホ」の危険性ですかね。
まぁ、「歩きスマホ」は健康を害するというよりも、他人にぶつかったりして迷惑を掛けたり、前方や足下を見ていないので、思わぬ事故につながったりします。
しかし、今の時代「スマホは使わない」という選択は難しいわけですから、使い方に注意が必要だったり、使うときの姿勢には十二分に気をつけたいものです。
便利なスマホですが、我々人類の身体さえ変えてしまうモノなのかも知れません。
まぁ、これから先、今のような「スマホ」の形である必要はないわけで、近い将来はデバイスを手に持って見るという必要性がそもそもなくなっているかも知れないので、一過性のものだと思いますが。
便利を手にすることで失うものが大きくならなければいいのですが。
余談ですが、日本では「スマホ首」や「ストレートネック」という呼び方が一般的になっていると思いますが、英語では「テキストネック」で言うんですね。今回初めて知りました。