思考は現実化し奇跡を起こせるのか
今回ご紹介したい記事は、思考が私たちの遺伝子やDNAを変えることができるのか?
というものです。
結論から言えば、「それは可能である」
ということです。
夢や妄想、スピリチュアル系の話だろうと思う方も多いかもしれませんが、科学では可能だという結論をすでに出しています。
今や最新の物理学でもある量子物理学と2500年ほど前にブッダが悟ったという、この世の理(ことわり)は同じものである可能性が高いと考えられています。
すでに2500年前にブッダが悟ったことにやっと科学が追いついてきたようにも思います。
私も量子物理学を理解したいと勉強していますが、とてもとても難解でまったく歯が立ちませんね。
そんな訳で、ここ最近のこの私のブログでも良く取り上げている「In Deep」さんには、しっかりとした調査した上で、とても難解なものでも読みやすくかつ理解しやすいように書かれているので、助かっております。
そんなIn Deepさんの記事には、今回と関係するような記事もいくつか書かれており、たとえば、
・《病気・肉体的苦痛・そしてその治癒の真実》「思考」が人の体と細胞を「実際に変化させる」多数の医学的・科学的証拠が示す未来 (In Deep 2017/2/05)
・「病気の存在しない社会」を作ることは可能なのかもしれない : 量子物理学的な医学見地から、病気は「意識と思考」で作られることを確信した日 (In Deep 2017/2/17)
この記事は私の健康観とも非常にリンクしています。
将来、量子物理学と医学は同じ土俵で語られるべきではないかと感じています。
また、これら二つの記事にも取り上げられているブルース・リプトン博士は、これから紹介する記事内にもあり、ブルース・リプトン博士の著書である「思考のすごい力」は私の愛読書の一つになっています。
私たちの考えで遺伝子とDNAを変えることはできるか?
・Can We Change Our Genes & DNA With Our Thoughts? Collective Evolution (2020/11/14)
ここからです。
複数の研究により、適切な方法と条件下で、思考や意図を持って遺伝子やDNAに影響を与えることができる可能性が示されています。
研究者たちは初めて、思考によって制御できる遺伝子ネットワークを構築することに成功しました。思考の強力な可能性を示す研究プロジェクトを主導したのはチューリッヒにあるスイス工科大学(ETH)のマーティン・フッセネッガー(Martin Fussenegger)教授です。
思考で自分の遺伝子やDNAを制御できるかどうかという疑問にはまだハッキリとは答えられないが、発見はその方向に向かっているようだ。
これは、私たちはある意味では遺伝子の犠牲者であり、我々の体がどのように機能するかを意識的にコントロールすることはできないと常に信じられていましたが、これは一部の科学者の意識を変える事になるかも知れません。
しかし、エピジェネティクスは時間の経過とともに異なる絵を描き始めています。エピジェネティクスの分野では、細胞内、環境、エネルギーの影響など、DNA配列の外で作用する力によって、生物学的システムの開発、機能、進化がどのように影響を受けるかを研究する科学を指します。
細胞生物学者のブルース・リプトン博士(Dr. Bruce Lipton)によると、新しい生物学は、あなたを犠牲者意識から解放し、自分の健康を支配するマスターへと導くそうです。彼は、思考と感情を使って遺伝子を変えることに言及しています。
「私たちは生物学を理解する新しい方法に到達しなければなりません。この「新しい」理解は、実際にはすでに10年も前から科学の最先端を走っています。科学が、ある事実を最初の発見してから、人々がそれを理解してもらうまでには、少なくとも10年か15年はかかります。つまり、現在の教科書にあるものはすべて、少なくとも10年から15年も昔のものなのです。あなたがこれから聞くことになるのは、将来の教科書になるものです。」
-ブルース・リプトン博士
人間の脳波を利用する
ETH生物システム学部(D-BSSE)のフッセネッガー教授を中心としたグループのマーク・フォルチャー(Marc Folcher)氏らは、新しい遺伝子制御法を用いて脳波を取込み、遺伝子をタンパク質に変換(遺伝子発現)することができた。
「今回初めて、人間の脳波を利用して遺伝子ネットワークに無線で転送し、思考の種類に応じて遺伝子の発現を制御することが可能になりました。思考の力で遺伝子の発現を制御できるようになったというのは、私たちが10年以上に追い求めてきた夢でした。」-マーティン・フッセネッガ-教授
このシステムは、「ネイチャー・コミュニケーションズ」誌に発表されました。 このシステムは脳波を記録し、近赤外線を発生するLEDを使用して無線で送信する。遺伝子組み換え細胞が入っている培養室に照射され、それが順番に目的のタンパク質の生産を開始するように指示した。
「放出されるタンパク質の量を調整するために、被験者を、バイオフィードバック、瞑想、集中の3つの心の状態に応じて分類しました。コンピューター上でマインクラフト(ゲーム名)をプレイした被験者、すなわち集中していた被験者は、マウスの血流に平均SEAP(分泌型アルカリホスファターゼ)値を誘導しました。完全にリラックスした状態(瞑想)では、マウスに非常に高いSEAP値を記録しました。バイオフィードバックの場合、被験者はマウスの体内に埋め込まれたLEDライトを観察し、視覚的なフィードバックを介してLEDライトをオンまたはオフに意識的に切り替えることができました。これは、マウスの血流中のSEAPの量の変化に反映されていました。」
この新しい遺伝子ネットワークのインスピレーションの源は、マインドフレックスと呼ばれるゲームから来ました。このゲームでは、プレーヤーは特別なヘッドセットを着用し、額のセンサーを介して思考を利用し、小さなボールに影響を与え障害物を避けるもの。登録された脳波(EEG)は、測定システムを介してゲームに転送されます。
私たちの思考や脳波が非常に大きな力を持つことができるという考えは、SF小説や映画に出てくるようなもののように思えます。しかし、このようなアイデアの現実化は何世紀にもわたって語られており、多くの偉大な頭脳は、私たちの世界のすべてのものがつながっていて、それゆえに互いに影響を与え合うことができると信じていました。
アインシュタイン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ニコラ・テスラは、これらの考えについて語ったことでも知られています。
さらなる例
コネチカット大学のアーヴィング・カーシュ(Irving Kirsch)心理学教授が2002年に発表した「皇帝の新薬」というタイトルの論文では、さらに衝撃的な内容でした。
彼は、臨床試験で測定された抗うつ薬の効果の80%はプラセボ効果に起因する可能性があることを発見しました。教授は、トップの抗うつ薬の臨床試験に関する情報を入手するために、情報公開法(FOIA)の要求を提出しなければならなかったほどでした。
ベイラー医科大学の研究では、2002年にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌に発表され、 重度の衰弱性膝痛を持つ患者の手術について調べました。多くの外科医は、手術にプラセボ効果がないことを知っているか、そう信じています。
患者は3つのグループに分けられた。1つ目のグループでは膝の損傷した軟骨を外科医が剃り、2番目のグループでは、膝関節を洗い流し、炎症を起こしていると思われるすべての組織を取り除きました。どちらも、重度の膝関節炎がある患者が経験する標準的な手術です。3番目のグループは「偽の」手術を受けた後、患者は鎮静剤を投与され、実際に膝の手術を受けたと騙されただけだったのです。
本物の手術を受けていない患者は、通常の手術と同じように切開が行なわれ、膝に生理食塩水をかけられ、その後、切開部を縫い合わせ、手術は完了しています。
3つのグループすべてが同じリハビリプロセスを経ると、その結果は驚くべきものでした。プラセボ群は、手術を受けた他の2つのグループと同じように改善したからです。
外科医としての私のスキルは、これらの患者に何のメリットもありませんでした。知っていた変形性関節症の手術の利点全体は、プラセボ効果でした。
- モーズリー博士(研究に関わった外科医)
新しい科学の否定を超えて
新しい偉大な発見や遠大なアイデアがあれば、現在の思考の領域に固執したり、境界線を押し広げようとしている私たちの世界の夢想家や偉大な思想家を見下す人々がいるでしょう。意識が何らかの形で私たちの現実に影響を与えるという考えは、研究がその可能性を示唆しているにもかかわらず、多くの人から疑似科学または希望的観測としてレッテルを貼られてきました。それを脇に置くのではなく、代わりに、その可能性があるという魅力的な可能性を探ってみようではありませんか?
おそらく、私たちは意識の科学に関して重要な時期にいると思います。毎年、より多くの優れた科学者が研究分野に加わり、魅力的な仕事をしています。証拠は増え続けていますが、この分野に対する懐疑論や憎しみも増え続けています。おそらく、それは科学界の多くの人々の硬直した閉鎖的な文化に挑戦しているからでしょうか?それとも、人々の世界観を変えるには、まだ十分な研究がないのでしょうか?
いずれにせよ、ゲームのこの段階で私たちができる最も重要なことの1つは、オープンであり続けること、そして真実の探求を自分の信念が邪魔をしないようにすることであることは明らかです。感覚を研ぎ澄ますことは、今のところ私たちの生活の重要な側面であり、真に情報を探求することを学ぶことがカギとなります。そのための基本的なステップの一つは、情報の消費から一歩引き、自分自身とのつながりを取り戻すことです。
「新しい物理学の基本的な結論は、観察者が現実を創造することも認めています。観測者として、私たちは個人的に自分自身の現実の創造に関わっています。物理学者は、宇宙が「精神的な」構造であることを認めざるを得なくなっています。」
先駆的な物理学者のジェームズ・ジーンズ卿(Sir James Jeans)は次のように書いています。
「知識の流れは非機械的な現実に向かっている。宇宙は、偉大な機械のように見えるよりも、偉大な思考のように見え始めた。心は、もはや物質の領域への偶然の侵入者ではないように見える。私たちはむしろそれを物質の領域の創造者であり、支配者であるとして称賛すべきである。それを乗り越えて、紛れもない結論を受け入れよう。宇宙は非物質的であり、精神的でスピリチュアルなものだ。」-R.C.ヘンリー ジョンズ・ホプキンス大学 物理学・天文学教授 「メンタルユニバース」; Nature 436:29,2005)
ここまでです。
ブルース・リプトン博士の著書「思考のすごい力」は私の愛読書として紹介しました。
ですから、この本の中はアンダーラインがたくさん引いてあります。
その中の一部を以下に引用したいと思います。
第一章 細胞は知性を持っている
■ 微生物は悪者?
ここ数十年というもの、微生物は悪者だからやっつけなくてはならないと教え込まれ、抗菌石けんや抗生物質など、いろいろなものが開発されてきたのだから、皮肉なものだ。
微生物は悪者、という言い方はあまりにも単純で、人間の健康にとって必要なバクテリアも多くいることを全く無視している。人間がどれほど微生物に助けられているか。わかりやすい例としては、消化管内のバクテリアが挙げられるだろう。彼らがいなくては、私たちは生きていけない。胃や腸にいるバクテリアは、食物の消化を助け、わたしたちの生存に必須のビタミンが吸収できるのも彼らのお陰だ。
微生物と人間とはこのように強調して生きているので、抗生物質を濫用すると、わたしたちの命が脅かされることにもなる。抗生物質は相手を区別しない。有害なバクテリアだけでなく、人間に必要なバクテリアまで殺してしまう。
第二章 環境が遺伝子のふるまいを変える
■ ガンは遺伝しない
エピジェネティックなメカニズムが、がんや心血管障害、糖尿病など、さまざまな疾病に関係しているとの研究も発表されている。 実際、がんや心血管障害の患者のうち、遺伝子が直接的な原因になっているのはわずか5%にすぎない。
乳がんの症例の95%は遺伝子と関係無く発症しているのだが、それについては詳しく報道されていない。
■ 環境こそが問題
私たちのだれもがそうであるように、細胞は生活している環境に合わせて形を変える。つまり「環境こそが問題」なのだ。
第五章 心が持っているすばらしい力
■ 否定的な考えを排除、肯定的に考える
だがその前に、はっきりさせておきたいことがある。肯定的に考えさえすれば身体の治療ができる、ということは間違いと言うことだ。身体や人生をコントロールするには、ただ単に「肯定的に考える」だけでは十分ではない。
健康で幸せに暮らしていくために大事な事は、心のエネルギーの方向を切り替えて、活力を生み出す肯定的思考に向かうようにすること、かつ、エネルギーを浪費し消耗を誘うばかりの、常につきまとう否定的な考えを排除すること。
■ 潜在意識が95%
意識的な心が切り盛りしているのは、時間的な割合で言うとせいぜい5%にすぎないということが、神経科学によっていまや明らかになっている。潜在意識が獲得したプログラムが私たちの人生経験の中の95%、あるいはそれ以上を形作っているのだ。
■ 奇跡は起こすことができる
この世界では、できると考えたことは何でも可能なんです。あなたの心だって、奇跡を起こすことができるんです。
※小タイトルは私が追加しました。
翻訳記事内にある、ベイラ-医科大学のプラセボ手術の研究は、この本の第五章に書かれています。
以前の私のブログ記事でも、この本をほんの少しだけ紹介した事がありました。
・『治療研究会活動報告 第二弾』(2018/10/26)
『治療研究会活動報告 第二弾』
関心のあるかたは是非読まれるとよいと思います。
とにかく、私の超オススメ本です。
最後にマハトマ・ガンジーとマザー・テレサの言葉で締めたいと思います。
まぁ二人とも同じ事を言っていますよね。
信念が変われば、思考も変わる
思考が変われば、言葉も変わる
言葉が変われば、行動も変わる
行動が変われば、習慣も変わる
習慣が変われば、人格も変わる
人格が変われば、運命も変わる
マハトマ・ガンジーの言葉
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
マザー・テレサの言葉