2019年初の研究会を開催 テーマは「ホリスティック医学と自然治癒力」
■ 第33回 治療研究会&技術鍛錬会 2019年2月10日(日)10時~
2019年に入って初めての研究会を2月に開催しました。
昨年末の研究会の最後に今回のテーマを決めていませんでしたので、今回は以前DVDに収録された、ホリスティック医学会の帯津良一先生の講演ビデオを観て頂きました。
講演テーマは「ホリスティック医学と自然治癒力」です。
今から8年ほど前の講演会で、当時に実際に講演を聴いた私ももう一度見なおし、改めて帯津先生の話に引き込まれました。
講演時間は1時間ちょっとのものでしたが、帯津先生が、当時日本にはないホリスティック医学を目指すきっかけとなったエピソードや、中国北京のがんセンターでハリ麻酔で肺がんの手術を目の当たりにした話、埼玉に自分の病院を立ち上げ西洋医学だけでない、中国医学(東洋医学)を取り入れ患者さんに気功を教えたが、最初の内は変な目で見られた、などその当時の苦労された事を面白おかしく、ユーモアを交えて話されていました。
このブログのカバー写真でも取り上げているヒポクラテスは、彼が生きていた時代(B.C460年からB.C370年頃、今から2500年近く前!!)に「自然治癒力」という言葉は無いにも関わらずすでにその存在を見抜いており、それが今ようやく時代が追いついたそんな感じです。
「ホリスティック医学とは、人間まるごとそっくり捉える必要がある。そのためには体と心と命が一体化されていること」
「生命力とは生命と自然治癒力が合わさったものである」
帯津良一
まさしく、私がこの世界(整体)に魅了されるキッカケになったのも、この帯津先生と免疫学の権威であった故安保徹先生の著作や講演を聴いてからです。
そしてこのブログのテーマは「整体は身体だけを診るのでは無く、人とは何かと考えることでもある」です。
■ 鍛錬会などでの活動報告
鍛錬会では、以前に治療体験会で参加された方の紹介で、テニスで肘、肩を傷めてしまった50代の女性が治療の体験にお越し頂きました。
会員二人による施術を体験して頂き、その後私の方で簡単ではありましたが状態の診断をいたしました。
右手首から始まり、肘、肩を触診し、肘の問題が手首と肩に広がっていった病態のようです。
ラケットでボールを打つときに、内旋させて打つクセが強いようなので、軽くですが腕、肩を外旋させてあげると、痛みは大分和らいだ様子です。
挙上制限のあった腕も上がるようになりました。ただ、対症療法でもあるため、根本的な原因の一つである、背骨の捻れや股関節の捻れを治す必要があることを話し、その場で当院の「治療説明&施術体験コース」をご予約頂きました。
■ 次回の研究会について
次回のテーマは、「最近の私の施術とその理論」について、話す予定です。
日々患者さんと向き合い、技術の研鑽と研究をつづけています。
一年前と見かけは似ていても、施術は変化し続けているので、今現在の施術を記録に残しておこうと思っています。