毎日のブルーライトはたとえ見なくとも老化を早める

11月4日に「スマホの使いすぎで頭の後ろにツノが生える!?」

という記事を書きましたが、

その中にスマホの弊害をいくつか紹介しています。

ブルーライトによって網膜細胞が傷つき最悪の場合失明する事を書いています。

今回の記事は、さらにブルーライトは寿命を縮める可能性があり、そのブルーライトをそのものを見なくても、老化を加速させることが研究で明らかになったというものです。

ブルーライトは、今や私たちの生活の中で溶け込んでおり、画像を映しだすようなデバイスの代表といえばテレビですね。またテレビ以外にも、パソコンやスマホ、照明も以前使われていた蛍光灯や電球に変わり、LED光に取って変わられようとしています。

実際我が家のリビングには大画面テレビがあり、その部屋の照明にはLED照明で白色光と電球色を表現でき、キッチンやバス・トイレもほぼLED電球に変わりつつあります。
値段は少し張るものの、LEDは昔の電球と比べて消費電力が少ないことと、寿命が長いことが挙げられ、今後も使用される事が増えることはあっても減ることはないでしょう。

それらLED光に含まれるブルーライトを浴びるだけで、寿命が短くなるというのはかなり衝撃的なニュースだと思います。

青い光に毎日さらされると、たとえ目に届かなくても老化が加速する

Science Daily

ここからです。


たとえあなたの目には映っていないとしても、あなたの携帯電話、コンピューター、家庭用器具から発せられる青い光への長時間の暴露はあなたの寿命に影響を与える可能性がある。

オレゴン州立大学の新しい研究は、発光ダイオードによって生成された青色の波長が脳だけでなく網膜の細胞にも損傷を与えることを示した。

エイジング・アンド・メカニズム・オブ・ディシーズ(Aging and Mechanisms of Disease,)に発表されたこの研究は、人間や他の動物と共有する細胞および発生メカニズムの研究で広く使われている、キイロショウジョウバエを使った、加齢と病気の研究成果だ。

生物時計を研究するオレゴン州立大学の研究者であるヤガ・ギーブルトウィッツ(Jaga Giebultowicz)教授は、毎日12時間の青色LED光(携帯電話やタブレットなどのデバイスで一般的な青色の波長)の曝露に対するハエの反応を調査する研究を主導し、ブルーライトが老化を加速することがわかった。

明るい所で12時間、暗い所で12時間のサイクルでブルーライトにさらされたハエは、完全な暗闇で保たれたハエと、青色の波長が除去された光で保たれたハエに比べて寿命が短かった。

ブルーライトにさらされたハエは、網膜細胞と脳のニューロンに損傷を示し、運動障害(囲いの壁を登るハエの能力が減少)を起こした

実験に使用した一部のハエには目を発達させることがない突然変異体で、それらの目がないハエでさえ脳損傷と運動障害を示し、これは光を見る必要がないことを示している。

ギーブルトウィッツ教授は以下のように述べている。

「光がハエの老化を加速しているという事実は、最初は非常に驚くべきことでした。私たちは年老いたハエのいくつかの遺伝子を測定し、ハエに光を当てるとストレス応答性の保護遺伝子が発現することを発見し、光がそれらの遺伝子を変化させていると仮定しました。」

「ハエにとって有害な光のスペクトルを測定し、青を除いた光では寿命がわずかに短縮し、青い光だけにした場合には、寿命が劇的に短縮されたことが明白となりました。」

ギーブルトウィッツ教授によると、自然光は、摂食と睡眠パターンの重要な要因である脳波活動、ホルモン産生、細胞再生などの生理学的プロセスの24時間サイクルである身体の概日リズムに不可欠だ。

「人工光への曝露の増加が睡眠と概日障害の危険因子であることを示唆する証拠がある。また、LED照明とデバイスディスプレイに使用されているLEDは青色光の大部分を放出するため、ヒトは青色スペクトルの光を大量に浴びる機会が増えています。しかし、これらの技術、LED照明などはほとんどの先進国でも、ヒトの寿命にどの様な影響があるのかを知るにはまだ時間的に不十分です。」

ギーブルトウィッツ教授によると、ハエは選択肢が与えられた場合、青い光を避ける。

「青い光から逃げるのと同じシグナル伝達が寿命に関係しているかどうかをこれからテストします」と教授は続けて言った。

研究の共同執筆者であるアイリーン・チョウ(Eileen Chow)は、技術と医学の両方が進歩によって、この研究が最終的に人間に適用できることが証明された場合、光の有害な影響に対処できると指摘した。

「科学は、人々が健康になるのを助ける方法を探しており、より良い睡眠の観点だけでなく、より全体的な健康の観点から健康に寄与する光の波長を利用できるようになるでしょう。」

琥珀色のレンズが付いた眼鏡をかけることで、ブルーライトを除去し網膜を保護でき、そして、スマホ、ノートパソコン、その他のデジタルデバイスでも、ブルーライトを軽減できるように設定できる。


ここまでです。

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