チーズが好き?それなら喜んで下さい

前回赤ワインの効用について書きました。

「優れた腸の健康につながる赤ワインの利点」

 

ワインとくれば、連想でおつまみにはチーズ!
ときません?

私、牛乳(生乳)は今でもあまり好きではないのですが、こと乳製品となればその代表格チーズは大・大・大好き!

話しがそれますが、チーズ好きになった理由の一つのエピソードを紹介します。

母乳で育った私。
家の食事で牛乳が出た記憶がありません。カレーとかに混ぜていたことは有るんじゃないかなと思いますが。母に確認したことはないので分かりません。

さて、幼稚園に入るようになると昼食にお弁当を持参しますが、園で用意された牛乳が毎日出てくるようになります。おそらくそれまでほとんど牛乳を口にしたことが無かった私は、初めて口にした牛乳の味が衝撃的で(ってどんな味に感じたのかは覚えてませんが)、吐きだしてしまったのではないかと記憶しているんですね。多分相当気持ちの悪い飲み物だと思ったんだと思うんです。牛乳の臭いさえも嫌でした。

今でもそうだと思いますが、その当時は、子供達の栄養不足を補う目的で毎日牛乳が出されたのでは無いかと思います。でも当時すでに脱脂粉乳(それ以前の脱脂粉乳はまずかったそうです)では無かったはずです。

ですから、毎日のお弁当の時間が恐怖な訳です。
当時の幼稚園の先生も厳しくて、牛乳を全部飲まないと昼休みのお遊び時間をもらえないんです。私は牛乳を一口含むだけで吐き気がするわけですから、飲み込むのが地獄です。

そこで、悪知恵を思いつきました。

先生が見ていないスキを狙って、部屋の窓から牛乳を捨ててしまうとか、ひどいときには自分の幼稚園バッグにその牛乳をドバドバと注いだことも・・・。これはさすがに、しばらくするとバッグから牛乳がしたたり始めますから、ばれてしまいました。先生に怒られるし、家に帰っても母親にも一体どうしたことか!と、ばかりに怒られる訳です。

その後、母親が園に相談し、牛乳は残しても良いことになったみたいで、怒られなくなり、お弁当を食べ終われば遊びに行けるようになりましたっけ。

ただ、牛乳は子供にとって大切なタンパク質とカルシウムが取れる食べものなので、父親が牛乳がダメでも、チーズなら食べられるんじゃないかと、そしたら、このチーズが私の口に合ったんですね。それからチーズが大好物になりました。めでたし・・めでたし。

こんな牛乳嫌いだった私も不思議なことに小学校の給食でも牛乳は出ましたが、なぜだかは分かりませんが、飲めるようになっていたんですね。ひょっとすると、家で飲めるように訓練されたのかも知れない。

ちなみに、弟は粉ミルクで育ったんですが、大の牛乳好きです。白飯に牛乳なんて私には考えられなかったのですが、飯食いながら牛乳をガブガブ飲むんです。同じ兄弟でもこんなに違うんだと思いましたね。

すみません、どーでもいい個人的な話でした。

そんなチーズ好きなあなたに、チーズの良い効果が研究で見つかりました。

チーズを食べると、塩による血管の損傷を相殺できる


MedicalXpress

ここからです。


チーズ愛好家、喜ぶ。

ペンシルベニア州の新しい研究によると、チーズに自然に含まれる酸化防止剤は、食事の中に含まれる高濃度の塩分による血管の損傷から保護する可能性が見つかった。

ランダム化されたクロスオーバーデザイン研究で、研究者らは、成人が高ナトリウム食を摂取すると、血管機能障害も経験することを発見した。しかし、同じ大人が同様の高ナトリウムの食事と一緒に1日4食分のチーズを消費したときには同様な障害を経験しなかった

ペンシルベニア州で博士号を取得しながら研究を主導したビリー・アルバ博士は、この調査結果は、味の良い食品を食べることで、つい塩分を過剰に摂取してしまうことによるリスクを最小限に抑えることとのバランスを取るのに役立つ可能性があると述べた。

食事中のナトリウムを減らすという強力な後押しになりますが、多くの人々にとって(塩分を減らす事)は困難です。チーズなどの乳製品をより多く取り入れることは、総ナトリウムの摂取量を減らすことなく心血管リスクを減らし、血管の健康を改善するための代替戦略となる可能性があります。」と、同博士。

ナトリウムは人体に不可欠なミネラルだが、少量あれば十分であり、食事中のナトリウムが多すぎた場合、高血圧などの心血管の危険因子と関係がある。アメリカ心臓協会は、1日に2,300mg以下のナトリウムを推奨してる。しかし、ほとんどの成人にとって理想的な量は1,500mg程度である。

同研究に関する別の研究者であり、ペンシルベニア州の運動生理学教授の、レイシー・アレキサンダー氏によると、

「以前の研究では、乳製品(ナトリウムの多いチーズであっても)と心臓の健康対策による改善との関連が示されています。毎日推奨される量の乳製品を摂取する人は、一般的に血圧が低く、心臓血管の健康状態が良好であることが示されています。」

「乳製品であるチーズが心臓の健康に影響を与える可能性のある正確なメカニズムを探るだけでなく、それらのつながりをさらに詳しく調べたかったのです。」

と述べている。

さらに研究のために、塩分よる血圧変化のない11人の成人を募集した。
彼らはそれぞれ、連続8日間に渡り、日に4回別々の食事を与えられた。

低ナトリウム食と非乳製品の食事:1日あたり1,500 mgの塩を摂取
低ナトリウム食と高チーズの食事:1日あたり1,500 mgの塩を摂取
高ナトリウム食と非乳製品の食事:1日あたり5,500 mgの塩を摂取
高ナトリウム食と高チーズの食事:1日あたり5,500 mgの塩を摂取

低ナトリウム食では1日あたり1,500mgの塩を摂取し、高ナトリウム食では1日あたり5,500mgの塩を摂取し、チーズの食事には、1日にいくつかの異なる種類のチーズを170グラム、およそ4食分が含まれていた。

毎週の食事の終わりに、各参加者はテストのために研究室に戻り、血管の弛緩を促す化合物であるアセチルコリンを少量与えられた。そして、各参加者の血管が薬剤にどのように反応したかを調べることで、血管機能を測定した。

参加者は(テスト期間中)、血圧のモニタリングと、尿サンプルを提供し、1週間を通して正しい量の塩を消費しているかが確認されていた。

研究者らは、高ナトリウム、チーズなしの食事を1週間行った後、参加者の血管はアセチルコリン(血管内の特殊な細胞に特異的)にも反応しなくなり、リラックスするのがより困難になることを発見した。一方、高ナトリウム、高チーズの食事では見られなかった。

「参加者はチーズなしの高ナトリウム食を摂取していましたが、血管機能がかなり低下し、心血管リスク因子を持つ人に通常見られるほどにまで落ちました。しかし、彼らが同量の塩を消費し、その塩の供給源としてチーズを食べたときには、それらの影響は完全に回避されたのです。」とアレキサンダー氏は話す。

アルバ氏によると、

「研究者はチーズに含まれる特定の栄養素が原因であると確信することはできないが、データはチーズの抗酸化物質が寄与因子である可能性を示唆しています。また、大量のナトリウムを消費すれば、血管の健康と心臓全体の健康に有害な分子が増加します」

乳製品ベースの栄養素、特に乳タンパク質の消化中に生成されるペプチドには有益な抗酸化特性があるという科学的証拠があります。つまり、これらの酸化剤分子を除去し、それによって有害な生理学的効果から保護する能力を持っています」

アルバ氏は、近い将来、これらの効果をより大規模で研究することが重要であり、乳製品が血管の健康を維持する可能性のあるメカニズムを研究で明らかにすることが重要だ、と述べた。


ここまでです。

プロセスチーズも効果は変わらないのか?

チーズ好きには嬉しいニュースだと思います。

ただし、ちょっと気になることが。

この研究はアメリカのものですから、多分チーズと言えばナチラルチーズのことじゃないかなと思います。ところが、日本の場合ナチュラルチーズは、最近扱うところも増えてきているとはいえ、まだまだ種類も少ないですし、値段もそれなりしますので、毎日大量に食べるなんてできないですね。なので、日本の場合、恐らくチーズと言えばプロセスチーズが一般的なんだと思います。

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いは、ざっくり言うと

・「ナチュラルチーズ」は牛乳や羊、山羊などの乳を主原料として、凝固や発酵などの加工をしてつくられるチーズのこと

・「プロセスチーズ」はナチュラルチーズを乳化剤などを加え熱処理されたもの。

なので、プロセスチーズは熱処理されているため熟成することがなく、保存が利くチーズということになります。

※参考:雪印メグミルク

 

このプロセスチーズが、今回の研究結果どおりになるのかが気になるところです。

ところで、私が普段愛食しているのは、「6Pチーズ」ですが、白カビ系のカマンベールや青カビ系のゴルゴンゾーラ、ハード系のゴーダチーズなどが好きですね。結構クセのある山羊や水牛チーズもおいしかったですね。

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