日本の伝統的な大豆発酵食品、特に納豆は死亡リスクを低下させる

日本の伝統食には大豆を加工した食品が多く、味噌や醤油や豆腐など日本食には欠かすことができない食品ですね。

このほど、日本の研究者が日本の代表的な大豆製品(納豆、味噌、豆腐など)の摂取と死亡に関する調査結果を発表し、特に納豆を習慣的に食べている人ほど心血管系の死亡リスクが10%低くなることが分かった、と発表しました。

参考:
読売新聞オンライン2020/1/30


すでに、新聞やテレビでもニュースになっていますので、目や耳にした内容かも知れませんが、英文のサイトでも発表されていましたので、こちらの記事から紹介したいと思います。

死亡リスクの低下につながる発酵大豆製品

Medical Xpress 


ここからです。



味噌や納豆などの発酵大豆食品の摂取量が多いほど、死亡のリスクが低くなることが、日本の研究によって明らかになったと、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル (British Medical Journal (BMJ) )に掲載された。

しかし、研究者は、測定結果が測定されていない(複雑な)要因の影響を受けている可能性があるため、結果を慎重に解釈する必要があることを強調している。

アジア諸国、特に日本では、納豆、味噌、豆腐など、いく種類もの大豆製品が広く消費されている。

しかし、異なる大豆製品、特に発酵大豆製品が特定の健康への影響に関連しているかどうかはまだ不明だ。

そこで、日本の研究者チームは、いくつかの種類の大豆製品と、あらゆる死亡原因(「すべての原因による死亡」)および癌、心血管疾患(心疾患と脳血管疾患)、呼吸器疾患、ケガによるものすべてを関連調査した。

彼らは、日本の11か所の公衆衛生センター地域に基づき、研究に参加した45~74歳の男性42,750人と女性50,165人に対して調査した。

参加者には、食習慣、ライフスタイル、および健康状態についての詳細なアンケートを実施した。15年近くの期間に渡って調査し、死亡者には居住登録および死亡証明書から(死因を)特定された。

研究者たちは、発酵大豆(納豆と味噌)の摂取量が多いほど、すべての原因による死亡のリスクが有意に低く(10%)なることを発見した。しかし、大豆製品の総摂取量は、すべての原因による死亡と関係していないことも分かった。

納豆を食べた(ことを習慣にしていた)男性と女性ともに、納豆を食べなかった(習慣のなかった)人よりも心血管系死亡率のリスクは低かったが、大豆摂取とがん関連死亡率との間に関連はなかった

これらの結果は、野菜の摂取量をさらに調整した後でも根強く残り、多くの納豆を消費する人の間で高かった。

著者らは、発酵大豆製品は非発酵製品よりも繊維、カリウム、生理活性成分が豊富であり、その関連性を説明するのに役立つと指摘している。

ただし、これは観察研究であるため、原因を特定することはできず、研究者は、観察されたリスクの一部が、他の未測定の要因に起因する可能性を排除することはできないとした。

「大豆消費率の高い日本で実施された、この大規模な研究では、総大豆製品の摂取とすべての死亡率の間に有意な関連性は見つかりませんでした。対照的に、発酵大豆製品(納豆と味噌 )は死亡率の低下と関連していました。」

証拠の積み上げは、発酵大豆製品が健康上の利点に関連していることを示唆していると、リンクされた社説に研究者は書いている。人々がそれらの製品を食するかどうかは、彼らの食文化に依存すると言うが、一部の国はすでに食事ガイドラインに大豆と発酵大豆製品を含めている。

しかし、「発酵大豆の健康への影響についての理解を深め、おそらくより健康的でよりおいしい製品の開発を繰り返すために」さらに研究が必要だろう。

「これらの努力は、研究者だけでなく、政策立案者や食品業界も含めて、すべて協力的であるべきです。」



ここまでです。

私自身、毎日食べるほどの納豆好きではありませんが、切れると寂しいので冷蔵庫には1パックは常に在庫しているようにしています。

子どもの頃は、朝食と言えばノリと納豆に味噌汁という定番でありましたが、中国から戻って(1995年から2003年まで中国に仕事で駐在していました)からは、いつのまにかゴハンからパンに変わってしまい、それ以来定番の朝食を食べることは少なくなりましたね。

最近では、朝食には食べず、晩酌の肴として豆腐に乗せたり、そのまま食べることが増えたような気がします。

納豆は味噌などと一緒に発酵食品であり、発酵食品が健康に良いとは言われていますが、今回の研究では、納豆ほどには健康に寄与していないようです。(塩分が多いのが問題なのでしょう)

これには、恐らくですが、昔ながらの伝統的な製法で(つまり手作りで)つくられている食品を今の世の中では手に入れるのが難しくなっている(職人がこだわってつくっている商品もありますが、数が限られており、そのため高価になってしまっている)ことも、関係しているのでは、ないかと思っています。

昔ながらの製法でつくられた食品であれば、その食品には生きた有用な微生物(菌)がたくさん棲みついており、それらを食べることで私たちの腸内細菌叢に必ずや良い影響を与えてくれるはずです。

そういう意味でも、納豆は工業化された製品でありますが、それほど加工されていない比較的シンプルなものであることも関係しているのではないでしょうか。

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